Exadataメンバーは、「12c、勉強しなくちゃ!」
谷川:12cはクラウド向けのデータベースという印象なのですが、皆さんから見るとどうですか?
渡邉:サーバー仮想化による統合とスキーマ統合の間とあるソリューションと理解しています。コンソリデーションのツールのひとつですね。
谷川:コンソリデーションには価値があるのでしょうか?
石川:プラガブルデータベース(PDB)は本番環境と検証環境の使い分けにはいいなと思いました。コンソリデーションといえば、スキーマ統合が理想ですが、現実は難しいです。それを簡単に実現するのはいいですね。
岸和田:12cで柔軟性ある提案ができると思いました。少し前、オラクルの開発者と話す機会があり、日本のほうがスキーマで分けて実装しているケースが多く、アメリカだとインスタンスで分けているケースが多いと聞きました。実装方法で日米に差があるらしいです。
谷川:スキーマで実装しようとするのはなぜでしょうか?
石川:私の知る範囲でスキーマ統合とインスタンス統合を比較すると、管理しやすい、アプリを変えられないなどの理由でインスタンス統合に落ち着くケースが多いです。
谷川:スキーマ統合だと難しいんですか?日本のほうがリソースでケチなのかな。
石川:無駄をなくしたい!とか。
谷川:前回新久保さんたちと対談したとき「今後はコンテナデータベースをどう切るか」が重要になると感じました。
岸和田:今後はマルチインスタンスとプラガブルデータベースが共存するように構成していくようになるのだと思います。昔は「IOがネックになるので、データベースを仮想化におかないでください」と言っていたこともありました。今は状況が変化し、将来仮想化は多くがコンソリデーションへ向かい、残りが専用機での運用になるのではないかと考えています。
谷川:そこへの道と考えると12cは悪くなさそうですね。
岸和田:10gでASMやクラスタウェアが出たときは「なぜこのようなものを出すのか」と疑問でした。ASMなんてストレージ側に任せればいいと。あれから10年くらい過ぎて、Exadataも出てきてASMは不可欠になってきました。オラクルの開発者に「ASMはExadataを見越して開発したのか」と聞いたら「(まだ当時は)そこまで考えていなかった」と話していました。
これと似たことがコンテナデータベースにも起きるかもしれません。いま「コンテナデータベースなんて要るの?」と感じる人はいるかもしれないけど、ASMのように将来的には「当たり前」になる可能性があります。今から思えば。
谷川:マルチテナントの検証は行いましたか?
渡邉:私自身は実施していません。セキュリティなどを担当しました。
谷川:なんだっけ、あの、隠すやつ。
石川:マスキングですね。
渡邉:リアルタイムで暗号化するというコンセプトはよくやったなと思いました。
谷川:11gからマシンが密接になってきて、オラクルのエンジニアがサーバーやストレージについても知識がないといけないと思っていますが、変化とか感じていますか?
石川:Exadataは確かにすばらしいマシンだなと思うのと同時に、自社でもサーバーを販売しており、「違いは何か?」とよく聞かれます。Exadataストレージ込みでこれだけの性能はなかなかないですね。とはいえ、こちらとしても自社のサーバーを売らなくてはいけないんですけど(笑)。
谷川:データベースアプライアンスは12c対応しているのかな?
岸和田:まだです。
谷川:コンテナデータベースを作るところから自分でやるのかな。最初からコンテナになっていたりするのかな。
岸和田:選べるのだと思います。
渡邉:現状でもウィザードでデータベースを作成するので、そのなかでコンテナデータベースにするかどうかを選ぶようになるのでしょうね。
岸和田:そこでプラガブルいくつ作る?とか。
石川:Exadataも12c対応のが出てくるということで、Exadataメンバーは戦々恐々としてます。「12c、勉強しなくちゃ!」って。
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