SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

  • Security Online
  • DB Online
  • ニュース
  • 新着記事一覧
  • イベント

    コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine
    2025年10月17日(金) オンライン開催

    • Next エンタープライズAI

      Next エンタープライズAI

    • SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

      SaaS ERP最前線──適者生存の市場を勝ち抜く企業はどこに

    • IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

      IT部門から“組織変革”を~気鋭のトップランナーを訪ねる~

    • 酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

      酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

  • ブログ

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

コスト高にならない「Oracle Database」クラウド移行の方策ー35年の知見からOCIと最新PaaSを徹底解説! powered by EnterpriseZine

2025年10月17日(金) オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

NTT Communications Forum 2013 レポート

IT部門は、クラウドプレーヤーの特性と戦略を理解し、特徴を見極めよ!「キャリア・クラウド」に注目する3つの理由--ガートナー・ジャパン田崎氏


「キャリア・クラウド」の持つ強みと注意点

 

 それでは、キャリア・クラウドの強みは何で、ユーザーはプロバイダーを選ぶ際に何を見ておけばよいのか。田崎氏は、クラウドのサービスを「ネットワーク」「データセンター」「ホスティング」「標準サービス(IaaS)」「マネージドサービス」の5つに分けた上で、クラウドを利用する際には、大きく3つの注目ポイントがあるとアドバイスした。

 まず、注目しておきたいのは、クラウドへのネットワーク接続コストだ。「料金体系はさまざまだが、部分的にAmazon Web Servicesに対し、価格競争力を有する場合もある。移転コストなどもふまえ、どのくらいのメリットがでるかを検討しておきたい」(田崎氏)

 2つめは、WANや複合環境もカバーするようなセルフサービスポータルの提供だ。これは、5つのサービスのうちの、データセンター、ホスティング、標準サービス(IaaS)などのサービスに関わるもので、データセンターの移行などを行う際に、複合的な環境を統合して管理できるかどうかがポイントになるという。

 3つめのポイントは、マネージドサービスを付加価値として展開しているかどうかだ。マネージドサービスは、アウトソーシングサービスとは違って、標準化されメニュー化されていること。たとえば、監視やバックアップなどがコンポーネント化して提供されていることなどだ。「標準サービス(IaaS)として標準化されていたとしても、マネージドサービスの標準化が進んでいないと、実際に運用などを行う際にしわ寄せがくる。プロバイダーによって差が出てくるところなので、よく見ていく必要がある」(田崎氏)とした。

出所:NTT Communications Forum 2013 ガートナージャパン講演資料

 その上で、田崎氏は、国内のキャリア・クラウドの例として、NTT Com、KDDI、IIJのケースを取り上げて、具体的に特徴を紹介した。NTT Comについては、概況として「資金力、技術力を集中し、グローバル展開に取り組んでいるが、グループ内での整合は今後のチャレンジ」という状況だという。強みは、国内外に広がる広域クラウドの提供、コロケーションからパブリックまでの複合的な構成への対応、セルフサービスポータルの充実などだ。

 また、KDDIについては、「テクノロジーにおいてパートナー頼みの面があり、サービスの充実や自社所有インフラとのシナジー強化にはさらなる努力が必要」な状況で、強みは、仮想プライベート/プライベート領域に注力していること、ネットワークサービスをバンドルし、広域化、冗長化していることなどだという。

出所:NTT Communications Forum 2013 ガートナージャパン講演資料

 注意点としては、発展途上のクラウド市場でキャリアのポジションが変化しやすいことも指摘し、ユーザー企業は、ユニークなポジションを維持できているかを継続的に把握する必要があることにも注意をうながした。

 田崎氏は、最後に「大切なことは、キャリアにかぎらず、プレーヤーの特性を理解し、クラウド市場との親和性や、従来環境からの移行に向けた戦略や取り組みを把握し評価すること。特に、各プレーヤーのビジョン、サービス、テクノロジーへの投資姿勢も評価の基準に加えること」と提言し、講演を締めくくった。

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
NTT Communications Forum 2013 レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5297 2014/04/17 10:52

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

  1. 1
    村田製作所が挑む「自律分散型DX」の現在地──80年の歴史に新たな基盤を築くDXリーダーの覚悟 NEW
  2. 2
    八子知礼氏に聞く、製造業DXのその先──宇宙ビジネスまで見据えた「AI×専門フレームワーク」の長期戦略とは? NEW
  3. 3
    「SplunkはCiscoによって進化する」本社経営陣が明かす、AI時代の“データ覇権”を握る新戦略 NEW
  4. 4
    松山市、変革を担う“推進リーダー”育成に挑んだ1年がかりの研修を振り返る──修了後の適正配置が課題に
  5. 5
    なぜソニー銀行は勘定系システムのフルクラウド化を実現できたか? 成功の鍵を握る「技術負債を作らない」アプローチと、システム企画の舞台裏
  6. 6
    なぜMUFG、ソニー、セブン&アイはGoogleのAIを選んだのか?── Google Cloud幹部が語る日本企業との「共同のイノベーション」
  7. 7
    1年経っても冷めやらぬVMware買収騒動の余波……場当たり的な“離脱”の前に考えるべきポイント
  8. 8
    国内最大級のSaaS企業ラクスはあえてオンプレミス強化 「クラウドネイティブ・オンプレミス」戦略とは
  9. 9
    コロナ危機で仕込んだ「DXのタネ」が花開いた旭化成ホームズ “紙文化”残る不動産業界での奮闘劇
  10. 10
    IT部門は消滅する?大規模開発の常識を覆しかねない自律型AIエンジニア「Devin」のインパクトとは

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング

  1. 1
    村田製作所が挑む「自律分散型DX」の現在地──80年の歴史に新たな基盤を築くDXリーダーの覚悟 NEW
  2. 2
    八子知礼氏に聞く、製造業DXのその先──宇宙ビジネスまで見据えた「AI×専門フレームワーク」の長期戦略とは? NEW
  3. 3
    「SplunkはCiscoによって進化する」本社経営陣が明かす、AI時代の“データ覇権”を握る新戦略 NEW
  4. 4
    松山市、変革を担う“推進リーダー”育成に挑んだ1年がかりの研修を振り返る──修了後の適正配置が課題に
  5. 5
    なぜソニー銀行は勘定系システムのフルクラウド化を実現できたか? 成功の鍵を握る「技術負債を作らない」アプローチと、システム企画の舞台裏
  6. 6
    なぜMUFG、ソニー、セブン&アイはGoogleのAIを選んだのか?── Google Cloud幹部が語る日本企業との「共同のイノベーション」
  7. 7
    1年経っても冷めやらぬVMware買収騒動の余波……場当たり的な“離脱”の前に考えるべきポイント
  8. 8
    国内最大級のSaaS企業ラクスはあえてオンプレミス強化 「クラウドネイティブ・オンプレミス」戦略とは
  9. 9
    コロナ危機で仕込んだ「DXのタネ」が花開いた旭化成ホームズ “紙文化”残る不動産業界での奮闘劇
  10. 10
    IT部門は消滅する?大規模開発の常識を覆しかねない自律型AIエンジニア「Devin」のインパクトとは