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Azureに、のせてみた。

「わたしたち、Azureで災害対策しました」(後編)

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Azureでやるならバージョンはなるべく新しい組み合わせで使って欲しい

 谷川:環境も自分で作ってくださいと。しかたがないといえばしかたがない。前回も出ましたが、Azureを使うなら最新の環境で使ってくださいということですね。その点はどう思いますか?

「移行するなら、より新しいものへ」(足利)
「移行するなら、より新しいものへ」(足利)
「移行するなら、『より新しいものへ』という気持ちはある」(足利)

 足利:サポートのライフサイクルがあるのも理解しているので、移行するなら「より新しいものへ」という気持ちはあります。ただ1.1から移動するなら2に変えても意味がない。今だと4.5とか。今はSQL Serverは2008、2008R2、2012の3つがありますが、新しいのが出れば古い方から消えていきますから。

 北川:IaaSでやっている分には変わりませんね。

 足利:ギャラリーは消えたりしますよね。

 北川:はい。残念ながら随時ギャラリーイメージからは消えていきます。

 足利:前にR2がついていない2008があったんですが、今はないです。

 北川:1回作ったあと吸い上げてマイイメージに保存しておけば可能です。マイクロソフトのサポートライフサイクルは基本的に「n-2」です。例えばWindows Server 2012 R2が出ると、提供するのは2つ前までなのでWindows Server 2012とWindows Server 2008 R2。このルールから外れたものにはドライです。

 谷川:ぼくは基本的には新しいものがでれば「新しいものを使えばいい」と考える人間なので、クラウドになったときにそれを言いやすくなるのかなと思っています。自分で買ったマシンに自分で買ったOSやSQL Serverをインストールするとなると、いろんな事情でバージョンアップしたくないという発想になるかもしれませんが、クラウドなら自動的にバージョンアップされていくものだくらいに発想を切り替えたほうがいいのかなと。

 北川:クラウドだとマシン買い換えることないですし、月額課金で利用されている限り、ライセンス買い直したり、SAを契約しなおすわけでもありません。バージョンにこだわらなくてもいいんじゃないかと思います。

 谷川:ここ最近だと新しいバージョンのほうが安定性がないという話はほとんど聞かないですよね。個人的には古いのを互換性維持のために使い続ける必要性は減りつつあるように思います。普段お客さんと接していてどうですか?

 真田:お客さんが気にされているのはアプリケーションの互換性です。昔のVBで開発したシステムだとバージョンアップごとにリビルドや修正しなくてはいけない。お客さんはまだそのイメージが強いんですね。「もうそんなことはなくて、一度作ったシステムはAzureに乗せて未来永劫大丈夫なんですよね?」という問い合わせは多いです。こちらは「まあ、分かりませんね」としか言えません。

 一同:(笑)

 北川:未来永劫はきついですね(笑)。

 真田:どのくらい担保できるかだと思います。アプリケーションのライフサイクルとなる5年、10年が見通せればいいですね。「5年間は大丈夫です」と言えれば安心。クラウドだと勝手に新しくなってしまうので、互換性がいつなくなるかと心配するお客様がいます

 谷川:なるほど。早く進んでしまうことに自分たちのアプリケーションが取り残されるという懸念ですね。難しいですね。「作り直して」とは言えないですしね。

 真田:「本当に大丈夫か?」と心配されるお客様は多いです。ただ、昔に比べたらバージョンアップに伴う不具合は減りましたよ。かなり減りました。

 谷川:少し話を戻します。Azureとは違う話題ですが、今回はVB6で作成したアプリでしたよね。最新の環境に移して問題なかったですか?

 真田:そちらは再構築しました。

 谷川:再構築!確かに、そうなりますよね。

 足利:そうせざるを得ませんでした

システム移行の課題をMicrosoft Azureで解決!

 Windows Server 2003の延長サポートが2015年7月で終了します。

 更新のさまざまな問題は、業務システムをMicrosoft Azure上で稼働させることで解決できます。

 

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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