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008 RDB:オープンプラットフォームという新しい土壌

 1970年、コッド博士のリレーショナル・モデル論が広がりはじめる頃、コンピューターは産学軍のアメリカが得意とする共同体ビジネスの時代からベンチャーの時代に移っていきます。そんな中で「共同体ビジネスなんて関係ねぇ!」というミニコン時代を切り開いた風雲児が現れます。

 IBMがIMS/DCを発表したのもこのころです。

 IMS(階層型データベース)にトランザクション環境を用意したのがIMS/DC(IMS/TM)です。IMS/DC上のアプリケーション開発はオンライン・プログラミングと呼ばれ、現在でもIBMロックインを支えている優秀なドル箱コンポーネントです。

The CODASYL Family

 IBM以外の大企業は、バックマンをリーダー格にしたCODASYL委員会の中で、DB I/Fの標準化に取り組みます。CODASYLがThe Backman Familyのようになり、そこでは次世代アーキテクチャのネットワーク型モデル(List Processing Task Group)の標準化が、DBTG(Database Task Group)というサブ組織活動のもとで行われました。(図1参照)

図1 
【図1】(*1) 

 言語の仕様統一を進め、突き詰めると、新DBアーキテクチャへと繋がるのは当然のことだったのでしょう。そしてリレーショナルに飛躍することなしに階層型の次世代を模索したのも、バックマンの実績からして、現実感のともなった挑戦だったのだと思います。しかし、その後の現実はリレーショナル勢隆盛の時代になり、SQLはCODASYLではなくANSIのもとで標準化されるようになります。それに、図からも解るように、キープレイヤーであるIBMは参加していませんので、本来は取り上げるべき歴史ではないのかもしれませんね。でも、せっかくなので「XeroxやPhilipsもデータベース・マシンを作ってたんだねぇ~」っと、トリビア。

GMのin-house RDBへのチャレンジ

 GM(General Motors)研究所が1960年代後半に自前のリレーショナル型DBMSをミシガン大学と共同で開発していました。そして、そこにSQLの源流があります。当時はデータベースもさることながらCOBOL以外の高級言語の開発が模索された時代です。その中で本命とされたのがPL/Iです。GMはPL/IのDBインターフェースとして、SQLとコマンドが似ているAPL(Associative PL/I)を開発しました。そしてCODASYLグループは、それを参考にI/F仕様を作ったのです。

 ちなみに、IBMもPL/Iに入れ込んでいました。そしてDBインターフェースのDL/Iとペアで次世代アプリケーション・アーキテクトを考えていました。だからIMS/DBは直ぐにはSQLには行けなかったのでしょう。

 今回は堅苦しくて、このままだと息が詰まりそうなので、もう少しワクワクする話に脱線します。

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小幡一郎(オバタイチロウ)

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