IoTと基幹システムという2つの言葉がセットで語られるのは、一見すると不自然に感じられるかもしれません。IoT(データ集配信部分)と基幹システムでは作るプロセスやライフサイクルが異なるので、別々のものとして考えられがちです。しかし、IoTでビジネスモデルを変革しようとするならば、それはビジネスにおける“カネの動き”を変えることになりますから、基幹システムも含めたデザインを考えるべきです。だからといって、IoTだけのために基幹システムを見直すのも合理的ではありません。IoTは一つの時代の流れではありますが、企業の基幹システムが捉えるべきビジネスは、もっと広いものであるべきです。ですから、IoTだけでなく、これからのビジネスを見据えた全体デザインを考えていく必要があります。
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安田 航(ヤスダ ワタル)
NTTテクノクロス株式会社 EAストラテジスト
NTTソフトウェア入社(現社名、NTTテクノクロス)以来、エンジニア、ITコンサルタントとして活動。EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)手法を駆使したIT戦略/グランドデザインの策定と推進に多数の実績を持つ。日本企業の縦割り的な情報システムの考え方に...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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