「私」に関する情報を集積し、それを分析して、「私」がいかなる人物であるのかを解明することを、プロファイリングと呼びます。プロファイリングがこんなに盛んになり、その価値が意識されたのは、たかだかここ10年くらいのことに過ぎません。そうしたことに40代の半ばまでなじみのなかった筆者には、アマゾンやグーグルなどの海外の企業が私よりも私のことを知っており、集積されたデータが海の向こうで保存されているというのは、この上なく気持ち悪いと感じます。では、プロファイリングされた個人データのいったい何が問題となっているのでしょうか。データ・プロファイリングの法的な問題点はどこあるのでしょうか。
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玉井 克哉(タマイ カツヤ)
東京大学先端科学技術研究センター教授(知的財産法)
1983年東京大学法学部卒業、1997年より現職。2013年弁護士登録。現在の主な研究領域は、特許、営業秘密、著作権、ブランド、プライバシー。※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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