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情シスのためのモバイル管理の新常識

広がるデータ保護の領域、モバイル管理の対策はどう変わったのか?

 モバイルの管理を考える時、MDM(Mobile Device Management)だけではなく、MAM(Mobile Application Management)とMCM(Mobile Content Management)も考慮しないといけません。その全てを網羅する言葉として、EMM(Enterprise Mobility Management)という言葉が誕生しました。ガートナーも2年前に、「MDM」ではなく、「EMM」を使い始めています。これからEMMという言葉はもっと普及するでしょう。それでは、モバイルにおけるデータ保護の領域が広がるなか、IT管理者はどのような点を考慮しておく必要があるのでしょうか。モバイル管理の課題と対策を整理して考えてみましょう。

パスコードと暗号化の強制は基本中の基本

 iOSをはじめとするモバイルOSは、最初から暗号化技術を取り入れています。強固な暗号化技術によって端末内の情報が守られています。したがって、たとえ端末を失くしても中身が簡単に解読されることがありません。

 今年のApple vs. FBIの一件で、iOSの暗号化技術の強固さが証明されました。あのFBIでさえ、iOSの暗号化を突破して、中身を覗き見できないなら、iOSの暗号化技術は十分に強固でしょう。

 iOSの暗号化は端末をアンロックする際に使うパスコードに依存します。今までは利便性等を考えて、iOSのパスコードをあまり複雑にすることがありませんでした(デフォルトでは4桁の数字)。新しいiOS端末では、指紋認証(Touch ID)が実装されましたので、利便性とセキュリティの間に、上手くバランスを取ることができるようになりました。

 ほとんどの場合においては、所有者の指紋で端末のロックを解除できるので、少し複雑なパスコードを設定しても、利便性を損なうことがありません。

 もちろん、AndroidもWindows 10も、iOSと同様、セキュリティと利便性のバランスを取るため、ユーザーの生体情報でロックを解除できるように新機能を実装しています。裏を返すと、利便性を損なわないので、企業での利用は複雑なパスコードを設定するように強制できます。

 このように、モバイルのデータ保護を語る時、パスコードと暗号化の強制は基本中の基本です。

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”MDMだけでは不十分”の理由

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Richard Li (リチャード・リ)

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