IT業界に身を置いていれば、最近はAIや機械学習という言葉を耳にしない日はないだろう。AIや機械学習を専門に扱うベンチャー企業も増えており、自社製品やサービスにAIや機械学習関連の機能を付け加えたり、サービスの裏でこれら技術を活用したりするのも今やごく当たり前だ。とはいえこのAI、機械学習のブームも、今年中には落ち着くのではと思う。増えているAI専業のスタートアップ企業などは、今年後半にかけ早くも淘汰の時期に入るとも予測している。AIや機械学習であることが「売り」になる時代から、AIや機械学習を使って実際に何ができるかが重視される。どんなAIの技術を使っているかよりも、得られる結果に重きが置かれるようになるはずだ。AI専業ベンダーの淘汰は始まるかもしれないが、一方で自社製品やサービスの裏でAIや機械学習をうまく活用し、新たな価値を提供する動きは加速するだろう。むしろ、今後のITサービスや製品の優位性は、AI機能なりをいかに使いこなしているかが鍵となりそうだ。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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