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週刊DBオンライン 谷川耕一

クリエイティブ、ドキュメント、エクスペリエンスを支えるADOBE SENSEI


 IT業界に身を置いていると「デジタル変革」という言葉が、ここ最近頻繁に飛び込んでくる。デジタルという言葉自体は新しいものではない。ERPアプリケーションなどで定型の業務プロセスをデジタル化する取り組みは、すでに20年以上前から行われている。今やビジネスのほとんどのシーンでITを活用するようになり、改めて企業をデジタル化する動きが加速している。そのような中で、世界を動かすデジタル体験を提供することを企業ミッションとしているのがアドビシステムズだ。

アドビはAdobe I/Oを活用しデジタルエクスペリエンスのためのオープンなエコスステムを構築する

アドビのプレジデント兼CEO シャンタヌ・ナラヤン氏
アドビのプレジデント兼CEO シャンタヌ・ナラヤン氏

 「世界を動かすデジタル体験を」というアドビのミッションは、35年間一貫しているものだと語るのはアドビのプレジデント兼CEO シャンタヌ・ナラヤン氏だ。アドビは人々に素晴らしいデジタル体験をしてもらうことで、企業のデジタル変革をサポートする。

 そのためのアプローチとして、まずクリエイティブのビジネスを考え直した。単に素晴らしいクリエイティブを容易に作れるようにするだけでなく、Adobe Creative Cloudを提供するタイミングからユーザーが作り上げたクリエイティブを使ってどのように収益化すればいいかまでを、ソリューションとして提供するようになったのだ。

 さらに、作ったクリエイティブをさまざまなデバイスを選択してその上で利用できるようにもしている。これが新たな市場を生み出しており、そこに大きなビジネスチャンスが生まれている。デジタル化が進む世界においては、コンテンツとデバイスの爆発的な拡大があり、その中でどのようなエクスペリエンスを顧客に与えることができるかで、ビジネスの優劣が決まる。

 「パーソナル化した体験を顧客との全ての接点で提供したいと企業は考えます。そのような企業が、顧客の真のパートナーになれるようにするのがアドビです。企業が市場リーダーになれるかどうかは、パーソナル化した体験を提供できるかどうかにかかっています」(ナラヤン氏)

 もちろんアドビは、クリエイティブの領域では明らかにリーダーだ。さらにPDFを活用するAdobe Document Cloudでは、Documentのワークフローの世界を紙からデジタルに移行するサポートをしている。それらに加え、Adobe Marketing Cloudから始まりAdobe Experience Cloudへと拡充したサービスでは、デジタル・エクスペリエンスの自動化をしている。

 Adobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloudという3つのサービスが、ばらばらに存在するのではなく、互いに連携して利用できるのがアドビの強味だとナラヤン氏。そしてこれらのサービスを賢く連携させるためにあるのが、AI、機械学習のフレームワークであるADOBE SENSEIだ。

 多彩なクリエイティブを生み出すのにAdobe Creative Cloudを利用し、それらの中からADOBE SESEIを活用して個々人に最適なものを自動で選んび、Adobe Experience Cloudの機能を使ってタイムリーに提供できるようにする。こうして最高のパーソナル化したデジタル体験をアドビは提供するのだ。

次のページ
Adobe Experience Cloudに足りないところをエクスペリエンスの共有言語で補う

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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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