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「ソフトウェアを書くというのはすごく楽しい作業なんだ」―小幡一郎氏

edited by DB Online   2011/07/11 07:00

今回登場するのは、世界でも数少ないOracle ACE Directorであり、インサイトテクノロジーの創業者であり社長である小幡一郎氏。ステレオタイプな代表取締役社長とは程遠いイメージの小幡氏だが、その技術力は世界のトップアーキテクトたちが認めるところだ。

すこし前になるが、嬉しいニュースが編集部に届いた。本連載の第2回にご登場いただいた松信嘉範氏Oracle ACE Directorに選ばれたという。日本人では2人目という快挙に心からお祝いを申し上げたい。

ここでOracle ACE Directorって何? という方のために、簡単にOracle ACEプログラムについて説明しておこう。米Oracleは、同社のテクノロジやアプリケーションの普及、あるいは技術者コミュニティに貢献した人を評価する制度として、Oracle ACEプログラムをワールドワイドで展開している。認定レベルはOracle ACEとOracle ACE Directorの2つ。いずれも「特定の専門分野に熟練し、自らの知識や経験を共有する意欲のある方」(Oracle ACEのWebサイトより)を認定候補としている。両者の違いを簡単に言えば、Oracle ACEはこれまでの活動に対して行われる評価であり、Oracle ACE Direftorにはそれに加え、今後も継続してOracleテクノロジの普及に積極的に貢献してくれるであろうという期待が込められている。Oracle ACE Directorとして認められるには現役のOracle ACE DirectorかもしくはOracle社員による推薦が必須であり、少なくとも1年間はOracleとの間で製品に関する密なやりとりを求められる。要するに、誰もがなれる資格ではない、ということだ。

さて、冒頭の松信氏の話で、"日本人では2人目"という紹介をした。そう、日本には松信氏より先にOracle ACE Directorになった人物がいる。今回のゲスト、インサイトテクノロジー 代表取締役社長の小幡一郎氏だ。

フリーダムな社長ですが何か?

「日本でいちばん誇れるビジネススポットは秋葉原」

インサイトテクノロジーは1995年、日本オラクルを退職した小幡氏が中心となり、茅ヶ崎に設立された。オラクル時代、データベースの内側にどっぷりに培ったことで得た知識と技術を土台に製品やサービスを提供することを主業務とする会社だ。その後、小幡氏は一時インサイトを離れ、ミラクル・アジアパシフィックの代表を務めるが、2011年4月、ふたたび自ら立ち上げたインサイトに代表取締役として戻ってきた。同社のオフィスは現在、恵比寿にある。

茅ヶ崎にオフィスがあったころは、まさにガレージ企業のようだったと小幡氏は振り返る。

「儲かるとか儲からないとか関係なく、面白ければやる、という雰囲気でスタートした。当時は短パンにサンダル履きで仕事をしていたけど、さすがに恵比寿だとそうもいかなくて」と苦笑いするが、取材時はパーカーにジーンズという軽装。今年は節電対策の一環として、従業員にカジュアルなスタイルでの出勤を推奨する企業が増えているが、着慣れしていないカジュアルに身を包んだサラリーマンは、見ていてすこし痛々しい。逆に小幡氏はスーツ姿を想像することがむずかしいくらい、カジュアルスタイルがしっくりとなじんでいる。心底、堅苦しいことが苦手な人なのだろう。

インサイトのオフィスはもちろん整然としているが、なぜか小幡氏の通るところにはマザーボードやSSDなど、さまざまなハードウェア(空箱含む)が足あとのように散在する。社長室にいたっては、いったいどこの作業場なんだ!?と言いたくなるくらいハードと工具が山積みされている。

まるで子供部屋のような社長室

「日本でいちばん誇れるビジネススポットは秋葉原。アキバをバックグラウンドにもてる日本の技術者は幸せだと思う。今はデータベースを高速に動かすためのアプライアンスが流行っているみたいだけど、アキバで部品を調達すれば、高価なプロプライエタリ製品の1/10、1/100でハードを作ることができるんだから」と嬉々としてアキバの魅力を語る小幡氏。

「最近は台湾にも行っています。先日はSupermicroのセミナーにも参加させていただきました」

Supermicroはアプライアンス製品のOEMメーカとしてデファクトスタンダードの地位を急成長で築いた会社だ。そんな会社にでPCI Express Gen3の製品をたった2台注文したいだけでセミナーに押し掛けた。

「インド人のバイヤーとかは大量に購入していくんだろうけど、僕みたいにたった2台でも公平に扱ってくれるSupermicroの寛大さに感動しました」

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著者プロフィール

  • 五味明子(ゴミ アキコ)

    IT系出版社で編集者としてキャリアを積んだのち、2011年からフリーランスライターとして活動中。フィールドワークはオープンソース、クラウドコンピューティング、データアナリティクスなどエンタープライズITが中心で海外カンファレンスの取材が多い。 Twitter(@g3akk)やFacebook(...

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