IBMとServiceNowは、両社による戦略的パートナーシップの拡大を発表した。両社のソリューション連携が実現することで、顧客は、自社のデータからAI駆動型のより深いインサイトの獲得や、通常のIT環境基準の設定が可能になる。
また、何か問題が起きる前に、ITシステムにおけるインシデントの影響拡大防止や解決のために、異常な動作に対して簡潔なアクションを実行することができる。その結果、担当者はシステムのメンテナンス作業に費やす時間やITリソースを、企業のデジタル化に必要な変革プロジェクトの推進といった重要度の高いタスクに集中することができるという。
IBMとServiceNowが今回の提携においてフォーカスしていく領域は以下の通り
- 共同ソリューション:IBMとServiceNowは、IBM Watson AIOpsとServiceNowのワークフローソリューション、ITSMおよびITOM Visibilityソリューションを組み合わせ、企業のITに関わる問題を防ぎ、修正できるようにする初の共同ITソリューションを提供する
具体的なソリューション機能は次のとおり
- ServiceNow ITSMを利用することで、IT部門は単一のクラウドプラットフォーム上でスケーラブルなサービスを提供できるようになり、生産性が約20%向上すると想定される
- ServiceNow ITOM Visibilityは、ネイティブの構成管理データベースから、すべてのリソースおよびすべてのビジネスサービスの運用状態をほぼリアルタイムで自動的に可視化する
- IBM Watson AIOpsは、企業のCIOが将来の結果を予測する際、充分な情報に基づいた意思決定を行い、価値の高い作業にリソースを集中させ、応答性が高く、長時間稼働し続けることができるアプリケーションを構築できるように設計されている
- サービス:IBMは、グローバルで展開しているServiceNowビジネスを拡大し、Now Platform上でコンサルタント、実装、および管理サービスを提供する
今回の発表は、IBMとServiceNowが以前発表した提携関係を強化し、企業のマルチクラウド環境におけるIT運用の簡素化を支援するものだという。またIBMは今回、AIOps Elite Team(英語)の設立も発表した。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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