5日、日立はハイビジョン画質の映像を1,200本分、同時に配信できるストリーミング専用ストレージのデータ入出力制御技術を開発したことを発表した。これは、従来のUNIXをベースとした既存技術によるもの比較して10倍以上の性能だという。新しく開発した技術では、映像データの入出力の制御を行うリアルタイムOS、マルチコアCPUを活用することで、ストレージ1台あたりの配信量を12Gbpsと増大させた。
また、新しい配信技術はソフトウェアによって実現されているので、専用のハードウェアは必要ない。新しく開発、改良された技術は、ストレージに搭載されている。CPUのコアごとに入出力処理を均等に分配し、かつ並列実行させるためのコア数に応じたタスク制御機能、および頻度の高いデータについて64ビットのアドレス空間を持つRAMにキャッすする技術などだ。
動画配信については、今後市場でのサービスのニーズが高まると予想されている。このような技術は、大量の番組配信などに応用が期待できる。