NTTPCコミュニケーションズ(以下:NTTPC)は、Vade Japan(以下、Vade)の提供するAIベースの予測型メールセキュリティ対策「Vade Email Content Filter」を、ホスティングサービス「WebARENA」へ搭載し、従来のウィルス・スパムメール対策に加え、フィッシング、ランサムウェアなどのサイバー攻撃への対策を強化したメールセキュリティを提供開始することを発表した。
NTTPCは日本国内で20年以上、累計14万契約のビジネス向けレンタルサーバーの提供実績を有する企業だ。今回、国内のレンタルサーバーで初めてVadeのAIベースの予測型メールセキュリティ対策「Vade Email Content Filter」をホスティングサービス「WebARENA」のレンタルサーバーに標準機能として提供するとのことだ。
なおVadeは2009年にフランスで設立されたセキュリティ企業であり、AI(人工知能)を用いた脅威検出とその対応技術の開発に特化している。
今回発表された「Vade Email Content Filter」の特長としては、AIを利用して攻撃のコンテキストを分析し、ゼロデイ攻撃や新たな攻撃を予測型で防御する。機械学習では、定義された特徴を用いて学習を行い、マルウェア判定用のアルゴリズムを効果的に作成してメールの特徴を評価することで、短時間で脅威検知が可能になるという。
また、AIに加えて、これまで14億を超えるメールアカウントでメールの特徴や振る舞いに基づく「スマートパターン」、専門のエンジニアによる「人間知能」により、脅威検知の精度を向上させている。これにより、未知の攻撃や標的型の攻撃に対しても全方位の保護を可能にしているとのことだ。
今回の発表に当たり、Vade Japanのカントリーマネージャーである伊藤利昭氏は次のように述べている。
「サイバー攻撃の90%以上がメールをきっかけとしていることや、日々新たな脅威が生まれ、企業や個人をターゲットに攻撃が仕掛けられている今日、そのセキュリティ対策の強化がいかに重要かということがわかります。中堅・中小企業を中心に多くのお客さまに提供されているNTTPCコミュニケーションズ様のWebARENAと一体化して、新たな脅威に対する予測的防御を実現し、より多くの企業のメールセキュリティ強化を支援できることを、大変嬉しく思います」
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