米現地時間7月26日、IBMは、企業がクラウドサービス全体の温室効果ガス(以下、GHG)排出量を追跡し、サステナビリティパフォーマンスの向上を支援する新しいツール「IBM Cloud Carbon Calculator」を提供開始したと発表した。
IBM Cloud Carbon CalculatorのAI搭載ダッシュボードにより、AI、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、金融サービスなど、IBM Cloud上での様々なワークロードの排出量データにアクセスできるようになるという。主な機能は以下のとおり。
- 様々なワークロードの排出量を追跡:IBM Cloud上におけるワークロードのGHG排出量データへアクセスし、個々のクラウドサービスやクラウドのロケーションに関連するGHG排出量を可視化、追跡できる。ユーザーは、フィルターを使用して、ロケーションや様々なサービスの排出量プロファイルを確認可能
- GHG排出のホットスポットと改善点を特定:月別、四半期別、年度別にGHG排出量を分析することが可能で、目標に対する進捗状況を定期的に把握できる。排出量のトレンドやパターンを把握することで異常やホットスポットを発見でき、得られた知見を活用して戦略を調整し、作業負荷を最適化する
- GHG排出量レポート向けのデータ活用:報告書作成に必要なニーズに対応できるよう、IBM Cloud Carbon Calculatorによって生成された出力と監査証跡にアクセス可能。企業は排出量データを「IBM Envizi ESG」に統合でき、分析や報告書作成を支援
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