AIガバナンス協会(以下、AIGA)は2月19日、理事5名による記者発表会を実施した。
AIGAは、企業と社会が安心してAIを活用し、持続可能な成長を遂げるために、多様なプレーヤーがAIガバナンスのあり方を議論できる場をつくるべく設立された任意団体。正会員数は2月19日の理事会承認をもって41になったという。
同協会は4つのワーキンググループ(WG)を発足し、2024年1月以降に企画・運営のコアとなるWGメンバーを中心として活動を本格化させてきたとのこと。各WGの概要は以下画像の通り。
行動目標WGでは、同協会の取り組みの方向性を明確化すべく、有識者も交えて会員全体で議論・検討して「AIガバナンス行動目標」を策定したとしている。国内外の共通的なガバナンス要素に加え、「AIガバナンスの民主化」「横断的な共通認識の醸成」「国際的な議論への参加」といった項目を通じて、マルチステークホルダーでの知見共有や共同での議論に対するAIGAの姿勢を明確化したという。
政策提言WGでは、影響度が大きい政府方針である総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン案」と、文化庁「AIと著作権に関する考え方(素案)」に対して、会員全体で意見を検討。AIGAとしてのパブリックコメントを提出したとしている。
同協会は今後、『「AIガバナンス行動目標」へのコミットメントの拡大』『AIガバナンスの実践知の蓄積・深化』『政策形成の場への参画・知見提供』の3つを柱として活動を発展させ、AIガバナンスの取組を業界横断で活性化させていくとのことだ。
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