NTTコミュニケーションズは、tsuzumiなどのLLMを活用したセキュリティ運用支援ソリューション「AI Advisor」を開発し、2025年1月に提供開始予定であると発表した。
AI Advisorの概要
運用者は、AI Advisorアプリもしくは自社で利用中の既存アプリを経由して、自然言語でセキュリティ運用に関する問い合わせを行うことが可能。tsuzumiやその他LLMは、構成情報や契約書などセキュリティ運用に欠かせない企業独自の固有情報をもとにチューニングするという。加えて、NTTがこれまで蓄積してきた独自ノウハウやIoCなどの情報も学習させることで、AI Advisorは顧客のシステム構成を理解したうえで、より高度な回答を生成することが可能になるとしている。
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使い方の想定は次のとおり。
- セキュリティ情報の収集と整理:セキュリティインシデント発生時など、高い即応性が求められる場面においては、AI Advisorが特定の脆弱性やインシデントに関する最新情報やトレンドを幅広く収集。自社環境に基づいたリスク評価やレポーティング支援まで行い、顧客は迅速かつ的確な対応が可能になるという
- セキュリティアラートのトリアージ支援:AI Advisorは顧客環境の構成に基づき、真に対応が必要なアラートの絞り込みを行うとともに、アラート仕分けにおける自動化を提案するとしている
- ヘルプデスク支援:ヘルプデスクから運用者への問い合わせについても、AI Advisorが間に入り、社内ナレッジや問い合わせ履歴など複数の情報源を横断検索。適切なアクションの特定・提案まで行うことで、運用者を支援し、迅速な問題解決が可能になるという
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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