UiPath(ユーアイパス)は、英国のAIプラットフォーマーであるPeakを買収した。
Peakが提供するAIプラットフォーム「Peak」は、企業における製品の在庫管理と価格設定を最適化し、ユーザーが大規模な社内ITチームを持たなくても、短期間で具体的な成果を得られるよう支援するものだという。
UiPathの創業者兼最高経営責任者であるダニエル・ディネス(Daniel Dines)氏は次のように述べている。
「Peak社の買収により、私たちがミッションとして掲げている、業界に特化したAIソリューション戦略の強化を推進できます。Peak社の卓越した特化型AIアプリケーションをUiPathのプラットフォームと組み合わせることで、業界特有のユースケースを最適化し、お客様が素晴らしい価値を生み出すためのソリューションを提供する能力が高まります」(ディネス氏)
Peakは、APIや統合ウェブアプリケーションを通じて、重要な業務プロセスを最適化するために必要なAIワークフローの構築、データ処理、予測を可能にするとしている。AIベースの意思決定アプリケーションも提供しており、在庫の計画や価格設定の最適化など、ビジネスユーザーが複雑な意思決定を行えるようサポートするとのことだ。
UiPathに加わることで、Peakのソリューションは世界規模での展開や新たな業界への参入の可能性を広げられるとしている。また、UiPathはPeakとともに市場成長を加速させ、LLMのインテリジェンスを活用した業界特化型の次世代AIエージェンティックアプリケーションを実現すると述べている。
今後はPeakのソリューションが、UiPathユーザーのための新しい価格設定および在庫管理エージェントの基盤に。加えて、Peakの意思決定インテリジェンス機能も、UiPathのエージェンティック・オートメーション・プラットフォームのオーケストレーション機能に組み込まれ、ユーザーのデータのコンテキストに基づく自律的なプロセスの実行を可能にするとのことだ。
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