このほど発表された「IBM Workload Deployer」には、特定用途向けの環境をより迅速に構築するための機能である「ワークロード・パターン」の展開と、負荷に応じて実行ミドルウェアを自動で拡張する機能が追加されているという。「ワークロード・パターン」を使用して、ソフトウェアの自動導入と構成を行うことにより、手作業で数日から数週間かかっていた構築を、数分から数十分に短縮することが可能だという。
発表によると、「IBM Workload Deployer V3.0」の特徴は次の通り。
・「ワークロード・パターン」によるソフトウェアの自動導入と構成
IBMのベストプラクティスに基づき、特定用途に必要なソフトウェアや構成情報を「ワークロード・パターン」としてパッケージ化し、導入後の監視や修正プログラムの適用、ログの管理を含む保守までを専用のGUI画面で一元管理。
・「IBM Workload Deployer Pattern for Web Applications V1.0」
高度なWebアプリケーションの稼働環境を構築するために、アプリケーションサーバの導入と設定のみならず、キャッシング製品や、ユーザーID管理のためのディレクトリーサーバーといった、高速化と可用性向上のために必要となるミドルウェアをあらかじめ組み込み、Webアプリケーション実行基盤を構築。
・「IBM Workload Deployer Pattern for DB2 Workgroup Server Edition V1.0」
データベース環境を構築するために、開発・テスト環境、本番環境など使用環境の用途に応じ、データ量を指定するだけで最適な設定を自動的に構成。
・システムの負荷に応じて稼働環境を動的に増減
「IBM Workload Deployer Pattern for Web Applications」で配布される環境において、システムに対する負荷の増減に伴い、あらかじめ設定したポリシーに従ってWebアプリケーション・サーバーの数を動的に増減。アプリケーションへの要求の急増時でも、サービスレベルに基づいた自律的な運用が可能。
■製品の詳細
http://www-06.ibm.com/software/jp/websphere/apptransaction/workload-deployer