ブロックベースライブ転送とサーバ同期機能により、稼働中のまま高速にシステムを転送し、初回完全転送後には差分データだけを転送する同期が可能だという。また、テスト移行機能により、本番移行の前に新しい環境で正常動作することを事前に確認の上、本番移行に臨むことができるという。
移行プロセスを「テスト移行」「テストの実施」「データの同期」「本番移行」といったフローで管理することができ、数百から数千といった大規模なデータセンター移行が可能。これにより移行の課題である業務停止時間と安全移行を解決し、データセンター移行を容易かつ短期間で実現するとしている。
新バージョンでは、新たな移行先としてパブリッククラウドMicrosoft Azureに対応した。これにより、既存のオンプレミスやデータセンターで稼働中のシステムを、そのままパブリッククラウドMicrosoft Azureで稼働させることが可能になる。既存環境を変更することなく、サーバ環境をスムーズに、かつ高速に移動・再配置することができるため、仮想化によるサーバ統合やデータセンター移行およびクラウドへの移行などの作業効率を飛躍的に改善するという。
「PlateSpin Migrate 12.1」の機能強化は次のとおり。
1. 移行先としてパブリッククラウド「Microsoft Azure」をサポート
Microsoft Azureへの移行をサポートするOS:Windows Server 2012 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2008 R2/Red Hat Enterprise Linux 7.1/Red Hat Enterprise Linux 6.7/SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SP4(Microsoft Azureへの移行は完全転送をサポートし同期は未サポート)
2. 移行先Microsoft Hyper-Vに対する機能強化
- Microsoft Hyper-V 第2世代仮想マシンへの変換をサポート
- Microsoft Hyper-V VLAN IDの指定をサポート
- コマンドラインインタフェース(CLI)からMicrosoft Hyper-Vへの移行をサポート
- 転送時のネットワークアダプタのタイプ指定(レガシー、シンセシス)をサポート
3. 移行先VMwareに対する機能強化
- VMware DRS Clusterへの移行をサポート
- VMware仮想マシンのCPUコア数、ソケット数を組み合わせた構成をサポート
4. データセンター移行に対する機能強化
本番切り替え時に移行元サーバで稼働中の「特定のサービスを停止」「同期の 実施」「移行元サーバのシャットダウン」「移行先仮想マシンの起動」の一連の 切り替え操作を自動実行
5. 移行対象OSの拡充
- Windows Server2012 R2フェールオーバークラスタ構成
- CentOS 7
- Red Hat Enterprise Linux 7.1、7.2(BIOSモード)
- Red Hat Enterprise Linux 6.7(BIOSモード)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4(BIOSモード)