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企業の“データドリブン化”はどのようにして行なわれるか?

IBMはNVMe 100%対応のソフトウェア・デファインド・ストレージをいち早く市場投入

 企業のデータドリブン化のために、IBMでは新たなオールフラッシュストレージ「IBM FlashSystem 9100」の提供を開始した。この新製品の最大の特徴は「驚くほどの高速性です」とウォルシュ氏。この高速性を実現する大きな要因が、100% NVMeに対応していることだ。

 「FlashSystem 9100は、将来的にも使い続けられるエンド・トゥ・エンドのNVMeアレイです。柔軟性、モダン技術の活用、俊敏性という3つの条件全てが揃っており、驚愕の高速性があります」(ウォルシュ氏)

 他ベンダーも、NVMeへの対応を表明はしている。IBMでは対応表明ではなく、既に製品として提供している点で1歩リードしているとウォルシュ氏。またFlashSystem 9100では、内部でAIの力を活用し効率化も図っている。これらにより応答性能は100マイクロ秒、2Uサイズの筐体でIOPSは2,500,000を発揮する。4つのクラスター構成が可能で、その構成ではIOPSは10,000,000となる。クラスター化しても応答速度は変わらない。また最大で5倍の圧縮が可能で、2U筐体で2ペタバイトのデータ容量を確保可能だ。このスペース効率の高さも、FlashSystem 9100の優位性となっている。

 「9100はフラグシップモデルです。レプリケーションを行うことで、ローカルとリモートで100%のデータ可用性も保証します。その上でビルトインでの暗号化が可能で、FIPS 140−2にも準拠しています」(ウォルシュ氏)

 このFlashSystemの機能、性能をさらに発揮するのが「IBM Storage Insights」だ。これはAIの活用でIBMのストレージ製品のプロアクティブなサポートを可能にする仕組みだ。統一ビューを提供し、傾向分析、容量計画などが直感的に行える。世界中でIBMのストレージを利用しているユーザーのベストプラクティスも提供され、AI技術を活用し予見的なサポートも行う。応答時間の改善など、遠隔地からの管理でトラブルに発展する前に問題解決できる。

 このFlashSystem 9100のユースケースとしては、データの再利用と保護でビジネスの俊敏性を高める使い方がある。仮想環境、物理環境の包括的なバックアップを迅速に取得でき、それをDevOpsやアナリティクス、レポーティングや災害対策などに再利用するのだ。「これらを実現するためのレシピも用意しており、必要なソフトウェアも揃っています」とウォルシュ氏。クラウドにレプリケーションでスナップショットをとり、それで災害対策構成を構築することも容易に実現できる。もちろんクラウド上のスナップショットを、DevOpsでの開発に利用したりアナリティクス、レポーティングに利用したりもできる。

 もう1つのユースケースが、プライベートクラウドのパブリック化だ。詳細な実使用状況がレポートできるので、それに基づきストレージ利用容量に対する課金ができる。つまり、プライベートクラウドを従量課金型のパブリッククラウドサービスのようにできるのだ。マネージドサービスを提供するSI企業やプロバイダーなどが、これを用い容易にストレージサービスを提供できるだろう。その際にはAIを活用して毎月の利用状況から将来の利用状況を予測し、適切な容量計画を立てられる。これにより初期段階から必要以上の容量を確保する必要がなく、コストの最適化も可能だ。

 FlashSystem 9100は、企業の基幹系システムで使うストレージとして位置づけられている。IBMではこのポジショニングには大きな自信を持っており、だからこそ耐久性や5倍のデータ削減などを保証している。また他ベンダー製品を含む450種類のストレージからの移行支援を提供しており、ユーザーは移行にかかる時間が最大45日までは追加費用なしでこれを利用できる。さらにサポート契約を結べば、3年後にはコントローラのアップグレードも行える。これにより、最新技術を使い続けることも可能となる。

 「FlashSystem 9100は、NVMeで極めて高速です。NVMeの活用は、今後さらに進んでいくことになります。そうなれば、NVMeはこれまでのフラッシュメモリよりも安価になっていくでしょう。なのでNVMeは高くて手が出ないと思っている人にこそ、9100を是非検討して欲しいと考えています」(ウォルシュ氏)

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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