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あらゆる人がデータを使いこなせる時代がもうそこまで迫っている――Tableau 田中香織氏

人の自然な行動に寄り添い、おすすめの操作やデータをリコメンド

 田中氏はここで「売上データ」をもとに、Tableauの視覚化の力をデモンストレーションしてみせた。気になるところをどんどんクリックするとより深掘りすることができ、自動的にグラフなどに視覚化され、すぐさま状況を把握することができる。見方についても試行錯誤しながら、よりわかりやすい方法を工夫してみることができる。田中氏は「やりたいと思ったことを、子どもが積み木を積むように自然と行なえるようになっています。操作しているうちに様々なイメージやアイディアが浮かんできます」と自然な操作性と視覚化のわかりやすさを強調した。また画面上にはたびたび何かを知るための手助けとして、リコメンデーションが示され、新しい気づきを誘導してくれる。

 「『どうやって操作するの』と思った瞬間に、やりたかったことがわからなくなってしまうもの。テクノロジーあるあるとして、新しいものが登場するとそれをつくることに専心して、本来の目的を忘れがちです。おそらく初期の頃のBIツールが普及しなかった理由もそのあたりにあるのではないでしょうか。しかし、テクノロジーの進化とともに機能はもちろんながら、人にとってより自然な動作を受け入れることが可能になってきています」

 ケータイがスマホになり、キーボードが音声入力へと進化するように、人の自然な行動に寄り添うようになってきた。そしてもう1つ重要なのは、リコメンデーションだ。機械学習やAIなどにより、テクノロジー側から「次はこうしてみたら」という提案がなされるようになってきている。たとえばSQLサーバから何か必要なデータを取り出さなければならない際に、数多くの中から探し出すのは大変であり、担当者に聞くのもはばかられる。そんな時にリコメンデーションが役に立つ。その内容も様々で、データや操作法はもちろん、データの統合の仕方や間違いまでも、リコメンドや指摘をしてくれるという。

 「データを分析する時にどうしても必要なのが、データを加工することです。しかし、多くの人がどのようにデータを加工していいかわからず躓いてしまいます。そこで、実際にデータをマージする際の加工の仕方を教えてくれたり、万一不整合なデータを統合しようとしたときにはアラートをあげてくれたり、データの加工についてリコメンドしてくれるなど、データや分析などについて、詳しく知らない人でも簡単に分析を進め、そこに現れた分析内容についても理解していくことができます」

 ときには、データの加工が本当に必要かどうか、知りたいことについて、詳しい他人が整理したレポートまでもリコメンドしてくれるという。

誰もがデータを理解できる世界で創造性を解き放つ

 そして、次にTableauが目指すのは、パソコンによるキーボード入力やマウスなどによる操作をなくし、誰でも簡単に自分の知りたいことを知るための方法だ。たとえば、技術の進化により、スマホなどでは音声認識が普通になっており、自然言語で様々なことを操作できるようになってきている。同じことをTableauでも目指そうとしているという。

 その第一歩としてTableauでは、自然言語処理を用いた新機能「Ask data」が近々提供予定だ。もともとTableauはドラッグ&ドロップするだけでデータ分析を可能としていたが、「Ask Data」は検索ボックスに入力すれば自動的にデータを分析してくれる。既にβ版が登場しており、ダウンロードすれば利用が可能となっている。この「Ask data」について、田中氏は実際にその様子をデモンストレーションしてみせた。ダッシュボード上のボックスに、「昨日の売上は?」「地域ごとの売上は?」と入力すると、分析されたデータが表示され、可視化してわかりやすく見せてくれるというわけだ。

 田中氏は「こうした技術の進化は、あらゆる人がデータを使いこなせる時代がもうそこまで迫っているということを示しています。Tableauがグローバルで公表しているBIトレンドは10項目あり(参考記事)、今日お見せした機能はほんの一部ですが、スマートアナリティクスは決して難しくないということを知っていただければと思います」と語り、「人間が本来持っているナチュラルな好奇心やフィードバックを求める意思などに対し、スマートアナリティクスが役に立つものと確信しています。人とテクノロジーが自然に融合し、人が自分らしくあるために自らの強みを発揮できることが、攻めのデータ活用への第一歩だと思います。Tableauは、そのためのテクノロジーでありたいと考えています」と結んだ。

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この記事の著者

伊藤真美(イトウ マミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ビジネスやIT系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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