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フィールドエンジニアからODA販売世界一へ導いた立役者 ─ アシスト 石川敦之さん

edited by DB Online   2019/09/19 06:00

データベースのアプライアンスの先駆け、DODAIの立ち上げに関わるも

 2007年、DODAIフレームワークプロジェクトのメンバーに抜擢された。アプライアンスの先駆けとなる製品だ。ソフトウェア販売を中心としていたアシストとしては、新たな境地を切り開くことになった製品でもある。チームリーダーは岸和田隆さん、後輩には関俊洋さんなど、パワフルなメンバーに囲まれた。石川さんは「ほかのメンバーがすごくて、自分が普通に感じられました」と謙遜する。

 DODAIはOracle Databaseを搭載したアプライアンスだ。これが普及すると、現場で組み上げるフィールドエンジニアの作業は要らなくなる。しかし顧客に提供するDODAIを作りあげるにはフィールドエンジニアの知識や経験が要る。それで抜擢されたようだ。石川さんはDODAIを通じて時代の転換期を直接目撃することになった。また普段は顧客の現場にいるので顧客からの反応も直接聞き取ることができたという。

 フィールドエンジニアの仕事は並行して続けた。数多くの現場に関わり、時にはトラブルも経験した。あるとき、お客様の現場で処理遅延が発生した。最終的に原因は製品のバグだと判明したものの、当初石川さんはうまく説明できなかった。業を煮やしたIT部長が「その説明では、ぼくは会社を歩けないよ」と言い放った。社内で安全宣言を出せるほどの十分な論拠がそろってないという指摘だった。石川さんは顧客とメーカーとの狭間で、どう振る舞うか、どう説明していくか、メーカーからいかに情報を収集するかなどを学んでいった。

 しばらくしてオラクルがOracle Database Appliance(ODA)を発表した。コンセプトはDODAIとほぼ同じ。アシストからするとオラクルが後から競合製品を出したことになるが、アシストはここでODAへと方向転換する。

 活動していく中で、DODAIで打ち出した「アプライアンス」というコンセプトが市場に受け入れられていくことを実感していたが、同時に自分達だけで独自のアプライアンスを維持していくことに限界を感じていた。そして石川さんがODAを販売するチームのリーダーに就任した。

 DODAIからODAに商材を変えたものの、アシストと石川さんにはDODAIを通じて得たノウハウや実績があった。アプライアンスの良さや使いこなし方、顧客にどうアピールすればいいのかを知り尽くしていた。それが強みになったのだろう。2018年、アシストはODA販売で世界一となり、オラクル社からも表彰された。


著者プロフィール

  • 加山 恵美(カヤマ エミ)

    EnterpriseZine/Security Online キュレーター フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。 Webサイト:http://emiekayama.net

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