前回は、他人の知恵を借りて上手く仕事を進めるコツを紹介しました。しかし、頼るだけでは十分とは言えません。結局は自分自身が動いて目的を成し遂げなければならないのです。今回は、さまざまな発想技法を紹介していきます。
モノを考える時の定石―発想技法
前回は、他人の知恵を借りて上手く仕事を進めるコツを紹介しました。しかし、最終的には自分自身が動いて目的を成し遂げなければならないのです。自分で考える術の習得を疎かにしてはなりません。
プログラミングの世界にはデザインパターンというものがあります。Javaなどのオブジェクト指向設計でありがちな問題を解決する定石を集めたもので、GoF(Gang of Four)がまとめたベテランプログラマーたちのノウハウが集積されたベストプラクティスですね。
幸いなことに考える方法についても発想技法というベストプラクティスがあります。今回はこの発想技法について紹介します。
モノを考えるための技術―発想技法を活用しよう
議論の内容をまとめる際に、体系立ててアイデアを整理することができれば、一層効率的に結論を導き出すことができます。体系立てるアプローチは大きく分けて3種類あり、それぞれ、アイデアを出し尽くすアプローチ(発散技法)、データを集約するアプローチ(収束技法)、それらを組み合わせたアプローチ(統合技法)に分類することが可能です。
また、発散技法の中でもさらに細分化することができ、思いつくままにアイデアを考える自由連想法、対象物の特性を分析する強制連想法、アイデアごとの類似点を組み合わせる類似法を状況に応じて使い分けます。これらを使いこなせるようになるには実践の積み重ねしかありません。

以下、それぞれの技法について、簡単にその内容をご紹介しましょう。関心を引いたものについては、ぜひ専門の書籍などで具体的な実践方法などを研究してみて下さい。
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吉澤 準特(ヨシザワ ジュントク)
外資系コンサルティングファーム勤務。ビジネスからシステムまで幅広くコンサルティングを行う。専門分野はシステム運用改善をはじめとするインフラ領域だが、クライアントとの折衝経験も多く、ファシリテーションやコーチングにも造詣が深い。まぐまぐにてメールマガジン「IT業界の裏話」を発行中。著書に「最新会議運営...
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