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全ての会社がテックカンパニーになる時代~福田康隆と探るDX最前線

「ITの前にビジネスありき。その思考がCIOには必須」アフラック生命保険 二見通×福田康隆のDX対談

保険会社が今の保険会社とはまったく違う形で存在している未来へ

福田氏: DXの解釈も人によって変わると思いますが、二見さんの観点からDXを推進する上で最も重要なポイントを挙げるとすれば、それはなんでしょうか。

二見氏:今でこそDXと言っていますが、10年以上前であれば、これはeビジネスと言われていましたよね。もちろん技術の多さ、進化の速さは昔と比べものになりませんが。結局、その時々で言い方が変わるかもしれませんが、DXを実現するためには、デジタル技術を活用して会社が誰のために何を実現したいのか? という明確な目的(Purpose)をもっていることが重要と思っています。その目的を全役職員が共有していることが大切ではないでしょうか。つまり、企業理念をしっかりもった会社であり、全役職員とその目的を共有できていれば、DXを実現することができると信じています。

福田氏:環境変化の激しい今、目的(Purpose)の重要性は、最近特に増していると私も感じています。eビジネスの話が出ましたが、当時のeビジネスと現在で違う点を挙げるとすると何がありますか?

二見氏:2つありますね。1つ目はスピードです。当時と比べて、現在は技術やサービスが登場したり消えたりといった変化が速い。3ヵ月や6ヵ月でまったく違う世界になっている。だからこそ、CIOやCDO、CTOには変化を迅速に見極める力が求められます。そのスピード感は投資家のそれと近いかもしれません。

福田氏:そういう意味だとPoC(※)でも遅いということでしょうか?

二見氏:PoCでは、半年や1年かけて、実際のシステム導入は2年後に実現するようなスピード感ですよね。でも2年後の世界は誰もわからない。PoCをするくらいなら、失敗の許容範囲内で実装したほうが、変化に適応できるのではないでしょうか。

 2つ目はデジタルが影響を及ぼす範囲でしょう。10年前はIT部門を中心とした領域がデジタルの影響範囲であり変革領域でしたが、今はユーザー部門がデジタルの影響範囲であり変革領域。つまりそれは、会社全体がデジタルを前提としてビジネスを変革していかなければならない状況とも言えます。デジタルを活用した企業経営ではなく、デジタルを前提とした企業経営への変革が求められてると思います。

福田氏:通常の業務をデジタルに置き換えるのであれば、それはDXではないと。

二見氏:そうです。それはデジタル化とかシステム化といったもの。業務の置き換えはDXではないでしょう。会社や事業そのものが変わる。ビジネスモデルが変わる。それがDXだと思います。保険会社が今の保険会社とはまったく違う形で存在しているような状態こそ、DXではないでしょうか。もちろん、目的(Purpose)がブレていないことが大前提です。

福田氏:二見さんのお話を聞いていると、CIOは経営感覚が重要ということを痛感します。最後に、CIOを目指す次世代の人たちにメッセージがありましたらお願いします。

二見氏:テクノロジーの前にビジネスありきです。そうでなければ良い提案も戦略も出せません。たとえばモバイルアプリを作っても、使われなければ意味がありません。ターゲットがお客様であれば、そのお客様に喜んで使ってもらうためにはどうしたらいいのか、まずはそこから考えるべきです。

福田氏:ITとビジネス感覚の両立、そして変化の速度に対応する情報収集と決断力がこれからのCIOにはますます求められますね。本日はありがとうございました。

※Proof of Conceptの略で概念実証という意味を表す。

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この記事の著者

中村 祐介(ナカムラ ユウスケ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

福田 康隆(フクダ ヤスタカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/13276 2020/08/20 14:00

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