シスコシステムズ「IWO」でクラウドコスト削減へ 可視化ツールでムダを省く
CTC「『デモでわかる効果的なクラウド基盤コスト削減方法』セミナー」レポート

2022年2月1日、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)主催でシスコシステムズ協賛のオンラインイベント「『デモでわかる効果的なクラウド基盤コスト削減方法』セミナー~システムリソース過多でコスト増になっていませんか?~」が開催された。本イベントではクラウドコストの高騰に悩む企業に向けて、シスコシステムズの最新ソリューションを使って課題を解決する方法が紹介された。
コスト削減の鍵を握る「フルスタック・オブザーバビリティ(FSO)」とは?

(左から)シスコシステムズ テクニカルソリューションズアーキテクト 吉原大補氏
CTC エントラステッドクラウド技術事業部 TSC部 谷本友和氏
クラウドは今やエンタープライズITの様々な領域で当たり前のように使われるようになった。一方で、その運用コストの高騰に悩む企業も増えてきている。その背景について、本イベントに登壇したシスコシステムズ テクニカルソリューションズアーキテクト 吉原大補氏は次のように述べる。
「今日のアプリケーションは、既存のクラウドサービスをつなぎ合わせることで容易に開発できるようになった反面、システムの要素が分散化し、全体の構成が複雑化したことで問題が発生した際の調査はもとより、現在の状況を正確に把握することすら困難になっています」
こうした状況を改善するための手段として、シスコシステムズでは「フルスタック・オブザーバビリティ(FSO)」と呼ばれる方法論を提唱している。ここで言う「オブザーバビリティ(可観測性)」とは、複雑な構成のアプリケーションやインフラの状況を正確に可視化し、問題が発生した際に速やかに原因を特定して対応策を導き出す取り組み全般のことを指す。具体的には、アプリケーションを構成する様々なコンポーネントからそれぞれのログデータや統計データ、イベント情報などを取得して1ヵ所に集約し、AI分析を施すことで高度な可視化や問題切り分け、将来予測などを可能にする。
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シスコシステムズが提唱するFSOは、こうした取り組みをアプリケーション、インフラ、ネットワークのすべてのスタックにわたって実施し、それぞれから取得したデータを互いにシームレスに連携することで高度な可視化や分析を可能にするという。具体的には、インフラの可視化・分析やアプリケーションリソースの管理を担う「Intersight Workload Optimizer(IWO)」、アプリケーション性能管理(APM)の機能を担う「AppDynamics」、そしてネットワーク性能管理(NPM)を担う「ThousandEyes」の3製品がそれぞれ連携することでFSOを実現する。
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吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)
早稲田大学政治経済学部卒業後、メーカー系システムインテグレーターにてソフトウェア開発に従事。その後、外資系ソフトウェアベンダーでコンサルタント、IT系Webメディアで編集者を務めた後、現在はフリーライターとして活動中。
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