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エンタープライズITのホープを訪ねる

文系未経験からCSIRTリーダーやクラウドマネジメントの室長に 描く姿は“クラウドサービスの猛者”

【第7回】ウイングアーク1st 才藤丈己氏

 未経験者のIT業界への転職などが増えているように、DXを背景にIT関連企業は盛り上がりを見せている。もちろん、専門知識が要求される世界で活躍することは簡単ではない。そうした定説を覆すようにクラウドサービスやCSIRTの立ち上げなど、“クラウドサービスの猛者”を掲げてまい進するのが、ウイングアーク1stでCloudマネジメント室 室長を務める才藤丈己氏だ。今回は、同氏の取り組みを皮切りに、マネジメントのコツ、DXが停滞する要因などを訊ねた。

未経験からCloudマネジメント室 室長、CSIRT立ち上げなどに挑戦

 ここ数年でSaaS利用、クラウド移行の需要が急速に高まっている。その中で、帳票やBI、データ活用に向けたソフトウェアやサービスを提供するのがウイングアーク1st。事業拡大を続ける同社で活躍をみせるのが、Cloudマネジメント室 室長を務める才藤丈己氏だ。

ウイングアーク1st Cloudマネジメント室 室長 才藤丈己氏
ウイングアーク1st Cloudマネジメント室 室長 才藤丈己氏

 クラウドサービスの運用やマネジメントを担いながら、 情報セキュリティマネジメント室と情報セキュリティ委員会の事務局メンバーとして、「ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)」や「FISC安全対策基準」への対応、CSIRTをリーダーとしても率いている。同社が提供するクラウドサービスにおけるセキュリティ強化、デジタル・フォレンジックにも対応できるエンジニアの育成をはじめ、多岐にわたる活動を担っているという。

 若くしてCloudマネジメント室の室長やCSIRTリーダーを務めているとなると、学生の頃から専門的な知識を蓄えてきたと思う人も少なくないだろうが、大学では英語を専攻していた文系出身。才藤氏は、「元々英語や海外文化を学んでいたのですが、20年後を考えたときにIT業界が盛り上がると考えていました。当時は、まだクラウドサービスも展開されておらず、本当に“オンプレのIT”といった感じでしたね」と振り返る。

 未経験でデータセンターの運用保守からスタートすると、慣れないLinuxなども苦戦しながら自主学習で習得していった。とはいえ、業務自体は障害対応のような復旧業務がメイン。より幅広くソフトウェアやクラウドサービスを展開している企業で運用などに携わりたいという思いが強くなったという。「お客様にサービスを届けることを経験してみたいと考えて、ウイングアーク1stに移りました」と才藤氏。その後は、BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」運用部隊の立ち上げに際して、AWS上での運用開発チームの責任者の下で、一人でサービス運用に挑戦した

 とはいえ、データセンターの運用保守は経験していてもクラウドに携わった経験はない。才藤氏は、「AWSについては、いろいろな人がブログなどで技術発信をしていた上に、オンプレの経験があったため、同じことをクラウドでやるにはどうすればよいのかイメージがつきやすかったです。何かを積極的に試すなど、気になったことを自分で調べて学習することは好きですね」と述べる。

 セキュリティに関する業務では、安心してユーザーに利用してもらえるサービスを提供するために、セキュリティチェックシートに対する回答や「SLO(Service Level Objective)」、障害情報などを発信。納品業務に関しても、各事業部や営業、技術部と協力しながら管理も担当している。「Cloudマネジメント室は、一言で表すならば“橋渡し”の役割を担っています。今年の春に室長というポジションに就いてからは、よりCloudマネジメント室としての成果が求められていると感じていますね。将来的には、業務に人手を介さないことを目標にしており、新しく自動化に関する部隊を設けるなど、一般的にDXと言われるような取り組みにも挑戦しています」と才藤氏。クラウドの側面から社内のデジタル変革にも着手している。

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

メディア部門 メディア編集部 EnterpriseZine編集を担当

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