SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine Day 2022 レポート(AD)

かかったのは8営業日だけ カルビーのアプリ作りにあった、ServiceNowのデジタルワークフロー

EnterpriseZine Day 2022:ローコード開発による民主化と、企業が目指すべき将来像

DXの3段階とデジタルワークフロー

 デジタルワークフローはDXにも関係する。そのためDXの成功につなげるためには、段階的に進めることが有効とされる。第1段階は、書類を電子的に置き換える「デジタイゼーション」である。大半の企業がこの段階で足踏みをしているかもしれない。続く第2段階がビジネスプロセスの電子化を行う「デジタライゼーション」である。ビジネスプロセスを見直し、人間とITの役割分担を明確にした上で自動化する。業務を効率化する上でこの第2段階は避けて通れない。最後の第3段階がイノベーティブなビジネスプロセス/ビジネスモデルを創造する、本来の意味での「デジタルトランスフォーメーション」だ。

 「第1段階と第2段階の差は非常に大きいと思う」と加藤氏は指摘し、市民開発とDXの関係にも言及しつつ、市民開発のユースケースを紹介した。その1つが、第2段階のデジタライゼーションの中核であるビジネスプロセスの見直しや自動化に焦点を当てるものだ。

 また、レガシーマイグレーションもユースケースの1つになる。第1段階で止まったままの企業はレガシーシステムが残っていて、市民開発者がやろうとしている新しいビジネスニーズをうまく取り込めていない。たとえば、既存のワークフローの機能追加に限界を感じている場合や、既存グループウェアの移行を計画している場合がこのユースケースに当てはまる。加えて、DXプロジェクトの見直しも有効なユースケースである。

 たとえば、「業務の自動化でRPAにこだわりすぎていなかったか」というような場合だ。単純作業の自動化にRPAは大きく貢献するが、RPAで自動化できるビジネスプロセスは限られる。複雑なビジネスプロセスにRPAを当てはめても、メンテナンスの負担が大きくなるばかりになってしまう。レガシーシステムと同じように、DX推進の阻害要因になりかねない。

 このようなユースケースの背景にあるニーズに対して、Now Platformは以下3つの解決策を提示する。

  1. モバイルやWebのコミュニケーションツールをフロントにデジタルワークフローを構築する
  2. ERP、SCM、CRMなどの各分野の主要SaaS、AWSやMicrosoft Azure上のアプリケーションを連携するデジタルワークフローを構築する
  3. すべてのワークフローの基盤に利用する

 Now Platformをプラットフォームとして使うメリットは、アプリケーションを改変することなく、ユーザビリティを改善できることだ。この仕組みを利用してグローバル共通の汎用ワークフローを構築したのが富士通である。

 同社は、20年以上稼働していた旧決済システムをNow Platformで刷新した。その結果、業務効率化を達成したのみならず、改修や新機能の提供も容易にできるようになったという。今後はこの新決済システムを利用しつつ、より高度な使い方を模索していくと思われる。

次のページ
ハイパーオートメーションの実践に備える

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
EnterpriseZine Day 2022 レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/16298 2022/08/03 11:37

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング