さくらインターネット、高知工科大学、シティネット、近畿大学、東京大学、大阪大学サイバーメディアセンターの6者は、クラウドとMECとデバイス間でアプリケーションの実行が可能な広域分散実行プラットフォーム「Giocci」を開発した。
6者は2021年11月より、情報通信研究機構(NICT)が実施するBeyond 5G研究開発促進事業、研究開発課題名「関数型パラダイムで実現するB5G時代の資源透過型広域分散コンピューティング環境」に参画。分散コンピューティングに関して共同で研究を実施してきたという。今回のプラットフォーム開発は同研究活動の一環だとしている。
今回発表したGiocciは、Beyond 5G通信網の計算資源と通信手順を抽象化し、自律性をもったプロセスによる透過的な処理配置を可能とするもの。Edge NodeとEngine Node同士の双方向アクセスを実現するという。
6者は、高知工科大学内のLocal5G設備とマルチクラウド環境を接続した広域分散コンピューティング実証実験環境や、ソフトバンクによるMEC環境において、サンプルとなるアプリケーションを稼働させフィールドトライアルを実施予定だという。同フィールドトライアルを通じ、様々なIoT機器と環境内のコンピュータを組み合わせ、Beyond 5Gを実現するための研究開発および実証実験を推進していくとのことだ。
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