生成AIコンサルタントによる5つの「ChatGPT」実務活用例、“3つのポイント”で社内浸透させる
ChatGPTで業務効率をアップする方法、利用促進のヒント
実務で真似できる! ChatGPT「5つの活用例」
ChatGPTを導入して使いこなしたいという企業は少なくないが、「活用方法がわからない」という顧客も多いと大手氏。そこで、ChatGPTをどのように実務で活用すればよいのか。5つの例を挙げながら紹介した。
1つ目は、「商談の準備やロールプレイ」。営業や企画、カスタマーサクセスの担当者は、商談の成約率を上げるために顧客ごとの課題を把握し、商談の進め方を計画するために役立てている。たとえば、新卒や経験の浅い担当者は商談の組み立てに苦労することがあるが、ChatGPTを使うことで自ら商談準備を行えるようになり、先輩・上司の時間を節約しながら、成約率を高めることができるという。実際に講演では、ユーザーローカル ChatAIのデモが下図のように紹介された。
同ツール上でChatGPTに「私は機械メーカーの営業担当者です。以下の情報をもとに商談準備をしてください。自動車メーカーのエンジン部品生産技術担当者に会います」などと投げかけると、瞬時に課題の提案やヒアリング方法、クロージング戦略をAIが回答。さらに「このテーマのトークスクリプトを作成してください」と依頼することで、上司に相談するような感覚で自己学習でき、成約率も高められるという。

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加えてユーザーローカル ChatAIでは、企業データを連携することも可能だ。そうすることで、顧客データを基に営業メールなどを自動生成できたり、「今から化粧品メーカーに訪問します。参考となる事例を探してください」と依頼すれば、社内事例から適切なものを探し出したりもできる。
2つ目は、メールマガジンやSNS投稿の作成など「コンテンツマーケティング」での利用だ。たとえば、文面を作成する際には、製品やターゲットごとに内容を変える必要があり、性別や年代別に文章を調整したり、A/Bテストを行うために複数の案を考えたりする必要がある。重要な工程とはいえ、頻繁に行うには時間と手間がかかってしまう。
しかし、ChatGPTに「当社はシャンプーメーカーで、20代男性をターゲットとしたシャンプーを作りました。以下の製品情報をもとに購入を促すメルマガを作ってください」と依頼すれば、製品情報とターゲットに基づいた文面を自動作成してくれる。もちろん、メールマガジンだけでなくInstagramなど、SNSの投稿文面を最適化することも可能なため、マーケティング担当者の業務を大幅に削減できるだろう。
3つ目はExcel関数やプログラミングなど、「コーディング」への活用。ChatGPTは文章だけでなくコードも作成できため要件を書けば、必要な手順やコードを自動で生成してくれる。「Excelで店舗ごとの売り上げをマクロで集計したい」と投げかけるだけで、具体的な手順とコードを生成してくれるという。Excelの関数に詳しくなくとも、ChatGPTとの対話だけで業務効率化を実現できるというわけだ。
4つ目は、社内の「マニュアル検索やFAQ対応」。情報システム、総務、経理、人事など、各バックオフィス部門で活用できる。たとえば、社内マニュアルを用意しても種類が多すぎて見つけにくく、見つけられたとしてもページ数が多くて複雑なため、結果として誰からも読まれない。そのため、バックオフィス部門への問い合わせが絶えないという課題に悩んでいる担当者は少なくないだろう。こうした、社内の問い合わせ削減にもChatGPTは効力を発揮する。

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たとえば、経費精算のマニュアルをChatGPTと連携し、「経費精算の手順を教えてください」と質問すると、マニュアルから適切な回答を提供してくれる。大手氏は「『社内の問い合わせがかなり減った』といううれしい声をいただいており、バックオフィス部門に所属する皆さまにお勧めしている使い方です」と話す。
5つ目は、資料の「翻訳や要約、リーガルチェック」だ。たとえば、会社の独自ルールや品質管理のルールブックなどをChatGPTと連携。広告運用向けガイドラインに基づき「この化粧品は肌荒れに絶対効きます」といったキャッチコピーが薬機法などのルールに違反していないか、AIによるダブルチェックが可能だ。ChatGPTはルールに基づいて修正案を提案してくれ、複数人による確認の手間も省くことができる。
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森 英信(モリ ヒデノブ)
就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務とWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業した。編集プロダクション業務では、日本語と英語でのテック関連事例や海外スタートアップのインタビュー、イベントレポートなどの企画・取材・執筆・...
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