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ネットワンシステムズ、ネットワーク運用保守サポート業務に自社LLMを融合した生成AIボットを運用開始

 ネットワンシステムズは、3月より、同社ネットワーク運用保守サポートサービス業務にて、データ基盤・生成AIボット「XOBOT(エックス・オー・ボット)」の運用を開始した。

 XOBOTは、2024年より運用を開始した自社LLMシステム「NELMO」の機能拡張で、ネットワーク障害のインシデントや製品の保守作業、テクニカルサポートなど運用保守の顧客からの様々な問い合わせの回答をサポートするAIボット。これを導入することにより、ネットワーク運用保守サポートサービス業務の品質向上・効率化を実現し、顧客満足度向上を目指すという。

XOBOTのAI基盤モデル[画像クリックで拡大]

XOBOTのAI基盤モデル

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「XOBOT」の主な機能

 XOBOTは、同社の約18年のインシデント対応履歴とマルチベンダーサポートの強みを活かしたナレッジとデータ連係によって、多角的な視点から対応事例を示すとしている。3つの主な機能は次のとおり。

  1. 正確な回答:確認したいメーカー名や機種名を指定し、想定質問を入力すると、過去の運用保守サービスを通じて問題解決した、リアルなナレッジから検索範囲を絞ることで正確な回答が生成。また、アラートログからネットワークの障害判定を行い、解決策の選択肢を提供
  2. データ学習:インシデント対応履歴やテクニカルサポートのナレッジは、インシデントをクローズすると週次でデータを読み込むため、AIの継続学習に活用でき、回答精度を継続的に高めていくことが可能。また、非構造化データは自社開発による独自のデータ整形メソッドにより、顧客対応に沿った表現や文言に統一したデータを構造化することで、検索精度も向上
  3. AI基盤モデル:運用保守の現場で対応した構造・非構造データをインフラ基盤に収集。次に、データ基盤に蓄積/統合したデータをAIが分析するAI基盤モデルを構築。これにより、AIが繰り返し発生するインシデントや対応パターンを例示することが可能

 これらの機能を実現するために、企画段階から開発者と現場の運用者が協働して運用保守モデルの生成AIボットを開発したという。小規模データで基本機能の実装・テストを行い、データ量を徐々に増やしながらトライアンドエラーで負荷テストを実施。限定的なリリースによって運用者からのフィードバックを収集し、想定外の問題点を早期に発見して改善につなげたとしている。

XOBOT(ワークフロー)[画像クリックで拡大]

XOBOT(ワークフロー)

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