Extreme Networksは、フランス・パリで開催されている同社のイベント「Extreme Connect 2025」にて、「Extreme Platform ONE」の新機能の限定版をリリースした。
同社は、会話型AI・マルチモーダルAI・エージェント型AIを、1つの強力なエンタープライズネットワーキングプラットフォームに統合。Extreme Platform ONEは、ネットワーキングとセキュリティ間のサイロを解消し、AIエージェントによるタスク自動化を実現するとともに、シンプルなライセンス体系を提供することで、日常的なネットワーキングタスクを短縮するという。
Extreme Platform ONEの特徴
- AIを活用し、手作業の負担を最大90%削減:Extreme Networksの会話型、マルチモーダル、エージェント型AIは、従来のAIOpsの枠を超え、製品ドキュメント、3万件以上のグローバル・テクニカル・アシスタンス・センター(GTAC)の記事、共通脆弱性識別子(CVE:Common Vulnerabilities and Exposures)、トレーニングコンテンツなど、信頼できるナレッジに一元的にアクセスできるようにするという。あらゆるステップにAIが統合されているため、ユーザーは必要な時に必要な場所で回答を得られるとしている。AI Canvasを使用すると、リアルタイムのインタラクティブなダッシュボード、共有可能なインサイト、そして視覚的なレポートを数分で生成でき、手作業によるレポート作成の負担を軽減できるとのことだ
- 8クリックを1クリックに削減:Extreme Platform ONEのワークスペースは、ネットワークオペレーター、調達チーム、経営幹部などにリアルタイムでパーソナライズされたエクスペリエンスを提供するために、ゼロから構築されたワークスペースだという。単一のワークスペースにより、複数のアプリケーションをまたいで作業する必要がなくなり、生産性が向上。この独自のチーム間AI支援ワークフローにより、統合された直感的なエクスペリエンスを通じて、部門横断的なチーム間のコラボレーションが向上するとしている
- 詳細かつ広範な可視化を実現し、ネットワークの盲点を排除:Extreme Platform ONEは、物理層、アクセス層、ファブリック層、サービス層全体にわたる可視性を、単一のログインで提供。これにより、他のどの管理ソリューションやアプリケーションよりも詳細かつ広範な可視性が得られるという。また、地理マップ、トポロジ、ファブリックオーバーレイなどの豊富なビューにより、グローバル環境から個々のポリシー、デバイス、サブスクリプションに至るまで、あらゆる情報を把握できるとしている。さらに、統合されたオーケストレーションとワークフローにより、複数のツールを使用する必要がなくなり、計画、設計、トラブルシューティング、根本原因分析(RCA)が効率化され、ダウンタイムを抑えられるとのことだ
- 統合アクセスセキュリティによるリスク軽減:「ExtremeCloud Universal ZTNA」を基盤として、AIを活用したポリシー推奨を提供。数クリックで適用でき、単一のアイデンティティベースエンジンによってアクセスセキュリティを簡素化するという。ユーザー、デバイス、場所、ネットワーク、アプリケーション全体にわたってポリシーを統合することで、複雑さ、競合、エラーを削減。アドバイザリAIエージェントがアクセスリクエストを検証し、最適なグループとポリシーの使用を提案して一貫した適用を保証、リアルタイムのセットアップガイダンスを提供するという。この自動化により、数十もの手動ステップが不要になり、セキュリティ運用の負荷が軽減されるとともに、一貫性と合理性を兼ね備えたセキュリティによってリスクが軽減されるとしている
- シンプルなライセンス体系を実現:オールインワンのライセンス体系により、アップグレードと更新がシームレスになるという。Extreme Networksは、資産と契約の可視性、無料のソフトウェアトライアル、標準ライセンスで、すべてを簡素化するとのことだ。Extreme NetworksのAIとスマートなワークフローにより、顧客は数分で更新手続きを完了し、最適なハードウェアの推奨事項を受け取れるとしている
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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