
8月7日(米国時間)、OpenAIがGPT-5を発表しました。個人が体感するAIの性能進化は驚くほど速く、わずか数ヵ月ごとに新たな能力や機能が解禁される時代です。一方で、企業活動がその進化スピードに追いついているかというと、答えは「否」でしょう。 確かに、便利になったAIツールを個々人が既存業務の効率化に取り入れるケースは増えています。しかし、それはあくまで「今の仕事を速くする」レベルにとどまり、企業全体でAIを次の一手として戦略に組み込み、組織や事業モデルを変革するところまでは至っていない企業が大多数です。Salesforceが展開するAgentforceのように、業務文脈を理解し自律的に動作することを目指すAIが登場しても、それを活かせる組織構造・データ基盤・責任設計が欠けていれば、その力は十分に発揮されません。本稿では「なぜ多くの企業が生成AIを次の一手にできないのか」を、組織構造とAI活用の視点から掘り下げます。
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佐伯 葉介(サエキヨウスケ)
株式会社ユークリッド代表。SCSK、フレクト、セールスフォース・ジャパンを経て、2019年にリゾルバを創業。2023年にミガロホールディングス(東証プライム)へ売却。著書『成果を生み出すためのSalesforce運用ガイド』(技術評論社)。一般社団法人BizOps協会エキスパート。
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