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特集:年末特別インタビュー

【特集】ITベンダー&コンサル企業6社に聞く、2026年の展望 企業のIT変革を支えて見えた市場変化

2025年末特別インタビュー:「ITベンダー&コンサルティング」編

今後、日本のポテンシャルを引き出すカギは「AIとクラウド」(グーグル・クラウド・ジャパン 三上智子氏)

 2025年、生成AIは驚異的なスピードで進化を遂げ、私たちの働き方やビジネスの在り方に大きな変革をもたらしました。そして2026年は、AIが単なるツールではなく、組織の一員として機能する協調の時代が本格的に始まります。これまでのAIが個人のタスクを効率化する存在であったのに対し、これからは複数のAIエージェントが自律的に連携し、部門やシステムを横断して業務を深く理解し、互いに協働するパートナーへと進化します。これにより、より複雑で創造的な業務の遂行が可能になります。

 この歴史的な転換期において、Google Cloudは日本のポテンシャルを最大限に引き出し次なる成長へと導く鍵は、AIとクラウド技術だと確信し、その架け橋となるべく、「AIの力でともに創ろう、ワクワクする日本の未来を」という新たなビジョンを掲げます。このビジョンには、日本が秘める可能性をテクノロジーの力で開花させ、希望に満ちた未来をお客様、パートナー企業の皆様と共に創造したいという、私たちの強い想いが込められています。

グーグル・クラウド・ジャパン
日本代表
三上 智子氏

2025年10月に現職に就任し、日本市場におけるGoogle Cloudのビジネス推進を統括。Googleの様々なチームと連携しながら、日本の企業にAIを活用したクラウド技術を提供することで、デジタルトランスフォーメーションを推進する。現職以前は、日本マイクロソフトに20年間在籍し、IT業界のリーダーとして卓越した実績を築いた。

 この変革の中核を担うのが、Google CloudのGemini Enterpriseです。企業内のあらゆる業務プロセスにおいて自律的なAIエージェントを展開し、組織全体におけるAIの入口となることで、AIの力をすべての社員、あらゆるワークフローにもたらすように設計されています。2025年11月に発表された最新モデルとなるGemini 3が、Gemini Enterpriseの頭脳としてシステム全体を動かす中核を担っています。

 2026年、Google Cloudは、最先端のテクノロジー、日本社会への深いコミットメント、そしてパートナー各社様との強固な連携を基盤に、あらゆる企業の皆様にとって最も信頼されるパートナーであり続けることをお約束いたします。

成長に向けて大きく動き出した日本、今後は「新しいシステム開発の時代」が到来(日本アイ・ビー・エム 山口明夫氏)

 日本は、今年、戦略分野が明確に定義されて積極的な投資が始まるなど、成長に向けて大きく動き出しました。

 企業でも、人手不足、競争力強化、企業価値向上などといった様々な課題の解決に向けて、AIをはじめとするテクノロジーの積極的な活用が始まりました。その結果、AIに関して言えば、その価値を実感すると同時に、ガバナンスやデータ準備の重要性、電力確保など新たな課題も今まで以上に認識する年となったと考えます。

 一方、量子コンピューター進化は目覚ましく、その計算能力の向上とともに、理化学研究所や東京大学をはじめ多くの研究機関や企業と連携が強化され、複雑化する社会課題の解決に向けて一歩進んだ年であったとも言えます。

日本アイ・ビー・エム
代表取締役社長
山口 明夫氏

和歌山県出身。87年日本IBM入社。エンジニアとして金融機関のシステム開発・保守を担当後、経営企画、米国IBM役員補佐などを歴任。コンサル、システム開発・保守、アウトソーシング等のサービス事業担当を経て19年5月から現職。米国IBM本社の経営執行委員としてグローバルな戦略立案と実行にも関わる。一般社団法人企業アクセシビリティ・コンソーシアム(ACE)代表理事、経済同友会副代表幹事、東京都立産業技術大学院大学運営諮問会議委員長、経済産業省価値創造経営小委員会委員、財務省財政制度等審議会委員等も務める。

 AIを含めたテクノロジーの進化は、システム開発においても大きな変化をもらたすことが予測されます。プログラミング、要件定義、テスト、保守、運用まで、一連の進め方が様変わりするほど大きな変化が生まれ、新しいシステム開発の時代が到来すると予測しています。

 これによって、IT業界の生産性や品質が大幅に向上するだけでなく、それを利用するお客様のデジタル変革の加速にも寄与することとなると考えます。

 来年は、お客様の課題解決・価値実現に向けて、足元の課題解決のためだけでなく、未来を見据えた客観的な提案とその実現に、お客様やパートー様と共に、情熱とスピードをもって取り組んでまいります。

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2026年は「ソブリンクラウド普及元年」(日本オラクル 三澤智光氏)

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