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井無田仲と探る「変革のフロントライン」

第一ライフテクノクロス 安藤伊佐武×テックタッチ 井無田仲──外注でもオフショアでもない、新たな変革

“システムのための組織”を壊す トップが挑む「組織マインド」の変革

外注でもオフショアでもない選択肢 グループIT環境を支える、インドに設けた内製拠点「GCC」とは

井無田:グローバルでの取り組みの中心がインドに設立した、内製型のグローバルIT拠点「グローバル・ケイパビリティ・センター」、通称「GCC」ですね。どのような課題認識から、GCCを設けたのでしょうか。

テックタッチ株式会社 代表取締役CEO 井無田仲氏
テックタッチ株式会社 代表取締役CEO 井無田仲氏

安藤:GCCで一番重要なポイントは、外部委託のオフショア開発とは一線を画し、デジタル競争における優位性を確立するための「グループのケイパビリティ(組織能力)」を強化するため構築していることです。これからのデジタル・AI・アジャイルの時代を考えると、外部に重要なケイパビリティを依存したままでは、本質的な差別化を図ることは難しく、“デジタルケイパビリティの内製化”こそが必要との結論に至りました。その内製化を推進する舞台としてインドを選んだのは、14億人を超える世界最大の人口を背景に、若く学習意欲の高いIT人材が豊富にいるからです。私自身、バーナムさんと一緒に初めてインドを訪問したとき、若者の熱量と学ぶ意欲の旺盛さに圧倒されました。ここであれば、次世代の競争力の源泉を築けると感じたのです。

井無田:GCCは2025年度からスタートし、2025年内に100人規模を目指す計画とのことでした。かなりのスピード感ですね。

安藤:日本、アメリカ、オーストラリアの3ヵ国にあるグループ会社がGCCを活用しており、当初の計画を上回るペースで進んでいます。拠点の運営にあたっては、基礎構築から自社移管までを段階的に進める「BOT(ビルド・オペレート・トランスファー)モデル」を採用し、まずはグローバル大手のITパートナーであるキャップジェミニ社に伴走してもらいながら、一定規模にまで組織を拡大できた段階でグループ内への移行を計画しています。

 また、未来の「内なるグローバル化」を見据えた取り組みの一つとして、インドのいくつかの大学で「第一ライフテクノクロス寄贈の日本語講座」を開催し、2026年4月にはインドの新卒学生5名(女性1名と男性4名)を日本の新卒社員として採用しました。彼らは、国内で採用した同期たちと一緒に新人研修を受けています。単なる採用施策ではなく、将来を見据えた人財基盤づくりとして位置づけています。

井無田:単に人材獲得にとどまらず、外の風を入れることで組織に刺激を与え、内側も変えていく。非常に本質的なアプローチですね。

安藤:そうですね。彼・彼女ら自身も日本が好きで、日本語もそれなりに話せる。理系人材が強いインドの中でも優秀な理工系大学でコンピューターサイエンスやAIを専攻していますから、彼・彼女らの力を活かしたいという気持ちもあります。そして、既存の日本人社員にダイバーシティの経験を積ませてあげたい。私自身は50歳を過ぎてからバーナムさんと仕事をしたのですが、「もっと早く取り組めばよかった」と思っています。だからこそ、もっとたくさんの人にグローバルな環境で働く経験をしてほしい。その積み重ねが、将来の組織力の差になると信じています。

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ブリッジ機能と文化変革、1年間で見えてきた壁と突破口

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この記事の著者

井無田 仲(イムタ ナカ)

テックタッチ株式会社 代表取締役慶應義塾大学法学部、コロンビア大学MBA卒
2003年から2011年までドイツ証券、新生銀行にて企業の資金調達/M&A助言業務に従事後、ユナイテッド社で事業責任者、米国子会社代表などを歴任し大規模サービスの開発・グロースなどを手がける。「ITリテラシーがいらなくなる...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

中釜 由起子(ナカガマ ユキコ)

テックタッチ株式会社 Head of PR中央大学法学部卒。2005年から2019年まで朝日新聞社で記者・新規事業担当、「telling,」創刊編集長などを務める。株式会社ジーニーで広報・ブランディング・マーケティング等の責任者を経て2023年にテックタッチへ。日本のDX推進をアシストするシステム利...

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