SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

IT Initiativeスペシャル

「期待と納得」がクラウド導入の決め手―長谷川秀樹氏が実践した東急ハンズの業務改革


 全社的な事業改革の一端として、いち早くGoogle Appsを採用した東急ハンズ。システムを担うIT企画部の提案によるものというが、クラウドなどの新技術の導入に消極的な企業が少なくない中で、挑戦的な取り組みが実現したのはなぜか。東急ハンズのIT部門を率いる長谷川秀樹氏に、同部門が担うミッションと活動を支える組織環境、そして新しい取り組みに対する考え方などを伺った。

全社的業務改革を機に提案する立場へ

―東急ハンズでは、2008年にGoogle Appsを導入されたそうですね。クラウド・コンピューティングが話題になりつつも、まだまだ実際に利用まで踏み切った企業はあまり多くありません。御社は、どのように新技術の導入を決定されたのでしょうか。牽引役となった部門の通常の業務とともにご紹介ください。

▲株式会社東急ハンズ 通販事業部長 兼 IT企画部長 
長谷川 秀樹氏

 Google Appsの導入を進めたIT企画部門は、いわゆる“情シス部門” と同じような役割を担っています。日常的には、全社の財務会計、経理、営業などあらゆる部門のシステムを構築、管理を行なっていますが、2007年から3 年間かけてすべての事業を再構築しようというプロジェクトが稼働しており、それに伴うシステム再構築の責任者としても参加しています。

 ですから、私が入社した2008年当時は「システムを再構築する前に、まずは業務を見直すところからはじめませんか」と堂々といえる立場ではありました。もともと私自身は、ITのプロとして採用されたのですが、業務部門から提出されるシステム企画案を見ても、何を作ってよいかわからない。そこで、各業務部門にヒアリングを行ない、それをもとに全社的な業務システムの改革案を提出しました。それが業務改革に着手していた時期だったこともあってすんなり通り、IT企画部門がオーダーを受けて作る立場から、提案する立場へと大きく変わったわけです。 

 その後、各部門長が集まって全体像を議論する場に参加させてもらい、率直な意見交換の機会を得ることができました。通常は、IT部門代表といえども、なかなか現場の各部門長に向かって「ここの業務はこう変えるべきだ」などとは言いにくいもの。タイミング的に“ラッキーだった”と言えるでしょう。そんな恵まれた環境下で、クラウドシステムの利用も議論の俎上に上がってきたわけです。

次のページ
腹を割った話し合いから改革がはじまる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
IT Initiativeスペシャル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤真美(イトウ マミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ビジネスやIT系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2640 2014/04/19 02:25

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング