吾輩はとにかく新しいものに目がない。珍しいものにも目がない。他人が持っていないものを手にしたいという欲求がとても強い。しかし、時には手にしたものが本当に不思議で、首をかしげたくなる時もある。先日もAir Phone No.4という製品を手に入れてしまった。
Air Phone No.4との出会い
スマートフォンには機能、価格に加え、デザインと品質が要求されることは言うまでもない。機能、価格、デザイン、品質―この4つを兼ね備えている製品がヒットを生み出すのである。
たとえば、iPhone。明らかにデザインが優れている。そして、Androidの一部の機種。Androidも複数の機種が登場しているが「デザイン」がその売れ行きを左右しているといっても過言ではない。よって、Androidの一部の機種はデザイン重視で開発されているとも思えるものがある。
さらに、Windows Phone7。先日「NOKIA x Microsoftの巨人連合」という表現などで発表された端末もデザイン重視は明らかである。これはNOKIAがWindows Phone7の採用を発表し、その業績改善に社運をかけていることからもわかる。
そして、今回吾輩が手にしたのが、Air Phone No.4(エアーフォン・ナンバーフォー)である。

名前はそこそこ、かっこいい。早速デザインを見てみたい。吾輩の手にあるのは箱である。最近は箱からかっこいいのである。デザイン、大きさすべてがかっこいい。
箱からのぞく白色ボディのスマートフォンも明らかにかっこいい。もちろん、早速、吾輩の手のひらに乗せてみた。

この薄型デザイン。並んでいるボタンのメタル感。少し重めではあるが、その重量感も悪くない。
さっそくスイッチを入れてみることにする。最近は購入してすぐに使えるように充電バッテリーにもある程度の充電がなされていることも多い。こういう配慮もオツなもの。こうした配慮がスイッチひとつでまた広がるのである。
いやおうなく高まる期待を込めて、スイッチオン!
♪ピロピロピロピロピロピロロ~
なんと!これは…かっこわるい!
スマートフォンからスマートじゃない音がする。2010年末に手にした最新機種だというのに、最新テクノロジーを微塵も感じさせない、そのサウンド。電源投入時だけではなく、逆に、電源を切った時に発せられる音は、あきらかにファミコン世代である。いっそ音を鳴らさなければいいのに、と思うほどカッコわるい。ひょっとして着信音もこのとんでもない音なのか?ならば、絶対に着信したくない。
何を着信音くらいで、と思われるかもしれないが、こんな音を不用意に鳴らしていたら、デジタルガジェットオタクに精通している吾輩のセンスが根本から疑われかねない。
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西脇 資哲(ニシワキ モトアキ)
マイクロソフト株式会社 テクニカル・ソリューション・エバンジェリスト。 IT業界屈指のカリスマプレゼンター/デモンストレーター。日本オラクルで10年以上製品のマーケティングを担当。基本的にインターネット関連製品に軸足を置いている。パッケージソフトウェア開発経験、ISP起業経験あり。特技は弁当解説。趣味はカレー。日々のつぶやきはこちら https://twitter.com/waki
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