企業再編時代の戦略とデータ活用 ~オートノミーが語る「データ活用の自動化がもたらすナレッジとは」
IT Initiative Day オートノミー講演レポート
翔泳社主催『IT Initiative Day ビジネス再構築のためのIT基盤』(5月27日品川フロントビル)のセッションの内容をお届けする。企業が所有するデータは、企業競争力強化の源泉だ。ただ最近ではeメールやドキュメント、画像や音声などの非構造化データが増え、その管理や活用は用意ではない。それはまた、異なる形式で存在する構造化データについても同様だ。そこで概念検索により、あらゆるタイプのデータを理解可能なオートノミーのIDOLを導入すれば、部門や情報の形式を越えた横串の検索が可能になる。オートノミーの石井善志彦氏のセッションは、概念検索の仕組みや、IDOLがもたらすナレッジなどの効果を紹介するものになった。
企業の貴重な財産である情報の検索が難しい理由とは

現在の企業活動は、情報システムとデータにより支えられている。特にeメールやドキュメント、イントラネット情報、画像や音声などの非構造化データは、企業の競争力強化とリスク管理徹底のために重要な存在だ。また、新たな基幹業務システムや既存システムの統合をスムーズに支援するために、異なる形式で存在する構造化データの活用も企業経営の効率化と生産性向上に欠かせない。しかしオートノミーの石井善志彦氏は「データの形式が多種多様であるため、企業が持つ情報の管理と活用は容易ではなく、情報システム部門だけでなく、ユーザーである一般社員にも負担や不都合が生じている」と指摘した。
たとえば製品、サービスのラインナップが多い会社では、どんどん新しい商品が出る。営業担当者はできるだけ早く情報を集めて売り込みたいのだが、情報をアップする情シス側では、属するカテゴリーや用途の判断などの体系分けに時間がかかる。そのためなかなかアップデートできない。
また現在、検索エンジンを使っていない会社は無いと思われるが、石井氏は次のような声を聞いている。それは「情報を見つけられない」、「検索結果が多すぎる」、「経験者でないとどこにどのようなデータが存在しているのか分からない」、「拠点毎、部署毎に異なるデータ形式にて情報が格納されているためプロセス改善が困難」というものだ。
例えばメーカーであれば、製品の企画、設計、製造、販売などの部門に分かれているが、それぞれの情報管理はOracle DBやNotes、Excelなど異なっていることも多く、そのため横串で情報を探すことが困難になっている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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