IT業界の一大トレンドとなったデータ活用。ただし、ツールだけではBI戦略の実現が難しいことも事実だ。導入してはみたものの、IT資産の片隅で埃をかぶっているという話は珍しくない。企業文化にBIを根付かせ、ビジネス上のメリットを獲得するためにはいくつかのポイントを押さえる必要がある。本稿では、2011年7月20日(水)に開催された「ガートナー ビジネス・インテリジェンス&情報活用 サミット 2011」の中から、ガートナー リサーチ バイス プレジデント カート・シュレーゲル氏による講演の模様を再構成してお届けする。
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BIを活用するための3つの論点と9つの変革
福島第一原発事故の影響を懸念して日本への渡航を控える人々が多い中、「苦境に立たされている日本を救いたい」との思いでゲスト講演役を買って出たというガートナーのアナリスト カート・シュレーゲル氏。長年にわたってBI分野に関する調査、研究を重ねてきた氏によれば、BI戦略を立案し、それを実践する過程では以下の3つの論点と、それに伴ういくつかの変革を行えるかどうかが成否を握るという。

バイス プレジデント カート・シュレーゲル氏
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論点1 対象は誰なのか
- 変革1. 部門横断的なBIチームを確立する
- 変革2. 集中化と分散化のバランスをとる
- 変革3. パワーユーザーをサポートする
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論点2 目標は何なのか
- 変革4. 企業の測定基準フレームワークを作成する
- 変革5. 事実に基づいた意志決定をサポートする
- 変革6. 顧客の方向を向いたBIを準備する
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論点3 方法は何なのか
- 変革7. 外部情報ソースを活用する
- 変革8. テクノロジーを活用してパフォーマンスを強化する
- 変革9. コンシューマに優しいモバイルBIを導入する
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