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データベースから始まるクラウドのパラダイムシフト、Amazon DynamoDB


I’m excited. ついに2012年3月1日 午前11時にアマゾン データ サービス ジャパン株式会社から発表されました。 2012年1月18日に米国で発表されてから、わずか1月半で日本でも展開された新サービス。そして、サービス発表はいつもブログで行われるにもかかわらず、今回はメディアをお招きしての新製品発表会。これらのいつもとは違う状況からもAmazonWebServicesのNoSQLへの力の入れようを見て取れます。望むスループットを叩き出す素晴らしい根性を持ったデータベースなのですが、アメリカでしか提供されておりませんでした。 そのため、レイテンシが大きく日本のユーザとしてはあまり恩恵は受けられませんでした。 しかし、本日3月1日DynamoDBが日本でも使えるようになりました。今日はNoSQL界のオールド・ルーキー、Amazon DynamoDBのお話です。

Amazon DynamoDBとは

Amazon Web Servicesが満を持してリリースした、NoSQLサービスです。 サービスなので、もちろんハードウェアの心配や、ソフトウェアのセキュリティ対策といったものが必要なくなります。

データの堅牢性とサービスとしての可用性

データベースでの心配事といえば、データの堅牢性・可用性かと思います。

まずデータの堅牢性でいえばAmazon DynamoDBは3箇所のデータセンターにレプリカを作り、たとえデータセンター2つが潰れようともデータは守られます。可用性もまた同じく、Amazon Web Servicesが管理する複数のデータセンターにまたがった、大量のサーバによって守られているため、サーバが1つや2つ壊れた程度ではびくともしない設計になっています。

2007年に発表された論文Dynamo: Amazon’s Highly Available Key-value Storeに、そのあたりのことが詳細に書かれています。この論文はAmazon DynamoDBの論文ではありませんが、先祖にあたるAmazon’s Dynamoの論文になるので、そこまで見当違いのことは書いてないはずです。

余談ですが、私はこの論文を見たときからDynamoの虜でした。

希望するスループットを提供

データベースのもう一つの心配事といえばスループットです。 毎秒どれくらいのQueryを捌けるのかということがアプリケーションを構築する上では重要です。例えばソーシャルゲームだとか、スマホ用のゲームでは、あれよあれよとユーザが増え、アクセスが対数グラフを使わないと間に合わないような成長があったりします。 そうありたいものです。

そんな時に、Amazon DynamoDBならAPIをコールするだけで、あっという間にスループットが思うようにスケールします。

これがもし、物理サーバであればスループットあげるために、CPUがどうしようだとか、ディスクをSSDにしようかとかスループットを直接指定することはできません。冗長構成を取っていればなおさらです。 スループットがリニアにスケールするわけではないので、スループットを予測することはかなりの職人の経験と勘だけが頼りなはずです。

Amazon DynamoDBでは必要なスループットを提供するために、ハードウェアの調整は自動で行なってくれます。

スループットと可用性、堅牢性の確保がこんなに手軽に手に入るのか

Amazon DynamoDBは、今お話ししたとおり、スループット、可用性、堅牢性の全てをノーメンテナンスで使うことができるデータベースサービスです。

既にデータの欠損がないと言い切れるほどのサーバ台数を抱えていて、深夜の障害だろうが何だろうが対応してくれるデータベースエンジニアを大量に抱えいる。そしてそのエンジニアたちを楽にしてあげる気が全くないのであれば、Amazon DynamoDBに全く魅力を感じないかもしれません。

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データの構造と料金体系

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この記事の著者

得上竜一(トクガミリュウイチ)

株式会社マイニングブラウニー代表。

高校卒業後、電力会社の通信部門へ。社内にいくつもASがあるようなIP網やPDH,HDLCなどのL2以下のネットワークの保守を担当。その後パソコン・家電の激安店で価格調査と価格設定のシステムを開発。現在は進化させたそのシステムでインターネットの情報を集めるため...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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