設計リポジトリによる課題解決とオフショア開発への活用
課題解決ソリューションとして、Xupper II 自体の持つメリットは最大限に活かすことができる。要件管理機能では、業務要件とシステム要件の対応、要件と実装との関係などのトレーサビリティを実現し、業務全体の見える化が可能(図2)。
処理機能記述をIPO(入力情報、処理、出力情報)形式で定義するIPOエディターにより、リポジトリ情報を参照しながらIPO情報を定義することで整合性を保持できる。要件変更によるシステムへの影響調査も、クロスリファレンス機能で設計・ソースレベルまで一貫した分析が可能だ。リポジトリを活用した設計作業により、膨大な成果物(設計情報)間の整合性の保証ならびに並行開発における設計情報の整合性も保証できる。
N字統合開発ソリューションでは全工程をXupper IIの設計リポジトリで一元管理することから、リモート開発やオフショア開発との親和性も高い。設計情報からコーディングレスでソースコードを自動生成するツールを取り入れているため、安定した開発品質と生産性を確保できるほか、単体テストの自動化およびテストケース抽出機能とテスト半自動化ソリューションの採用もオフショア開発において有効だ。
とりわけ、クラウド環境を活用した設計リポジトリのオフショアとのシェアにより、最新情報の提供や、スキル伝達と同時に人材の流動性のリスク対策が可能である点は大きなメリットといえるだろう。
ケン・システムコンサルティング株式会社 http://www.kensc.co.jp/
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア