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「Dr.Sumは私たちが開発しました!」楽しくてしょうがない開発現場からはきっと素晴らしい製品が生まれる

BI・データ活用ソリューションとして不動の地位を誇るウイングアークのDr.Sum EA。DBオンラインの読者諸氏であれば、知らない人はいないだろう。しかし、このDr.Sumは、かつて、たった3人の開発者によって生み出されたことを知る人は少ないのではないだろうか。今回はDr.Sumの3人の生みの親のうちの一人である、笹原徹さんの登場である。

転職先の会社が危ない!とはいえ、そこでの出会いが人生の転機に

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Dr.Sumの3人の「生みの親」のひとり、
笹原徹さん

 ゲーム制作にあこがれていたという笹原徹さん、そんな彼が入学したのはIT系の専門学校。しかし、在学中にバブルがはじける。卒業の頃には、ゲーム業界の求人は激減。仕方がなくゲームの世界はあきらめ、せっかく勉強したコンピュータ知識だけは活かせる企業に就職する。就職先は、地元札幌にある販売管理ソフトウェアの会社だった。

 この会社で、アプリケーション開発の仕事に従事。小さな会社だったこともあり「作って納品し、保守するところまでの、すべてに携わりました」。笹原さんは、3年間この会社で苦労する。というのも、C言語とアセンブラは勉強していたが、専門学校で得たスキルはほとんど業務で役立たなかったのだ。

 「専門学校では、とにかく資格を取得し就職に有利にする方針でした。なので、多くのことを詰め込まれましたが、それらの知識は実践ではあまり役に立たなかったんです」(笹原さん)

 なので、独学でスキルを身に付けることになる。つまり、現場仕事の中でスキルを磨くのだ。この3年間の経験は、今も役に立っているとのこと。

 「職務経歴書に書くのに全く困らないくらいの、さまざまな経験をさせてもらいました」(笹原さん)

 開発に関することだけでなく、コミュニケーション力も養った。外へ出て顧客と接することも多く、人と話をする経験も得たのは大きなメリットだった。そして、アプリケーションを作るのも大変だけれど、それが運用に入りサポートするのにはさらに時間がかかることも学ぶ。

 およそ3年間、忙しいなりにも充実した時間を過ごす。その頃になり「もうちょっと違うことも経験してみたい」と考えるようになる。そこで転職を決意。新しい職場が、なんとか見つかる。ところが入社初日、普通ならこれから一緒に頑張りましょうと言葉をかけられるはずが、耳にしたのは「この会社、危ないらしい」。この言葉を聞いたときには、まさかと思い半信半疑だった。しかし現実は厳しく、6ヶ月後にその会社はなくなる。

 途方に暮れているときに、救いの手が差し伸べられた。なくなる会社の開発部長だった伊藤宏二さんだ。彼が独立し会社を興すので、一緒にやらないかと声をかけてくれたのだ。ほんの数ヶ月一緒にいただけで声をかけてくれた。笹原さんは、伊藤さんについていくことにする。この伊藤さんとの出会いがなければ笹原さんの開発者としての人生も、その後どうなっていたことか。

 後に、笹原さんは伊藤さんになぜ自分に声をかけてくれたかを訊ねた。「元気だったこと。それと半年しか一緒に仕事はしなかったけれど、潜在的な能力を秘めていることを感じたから」というのが伊藤さんの答えだったとか。

 伊藤氏がこのときに立ち上げた会社が、後に1stホールディングス傘下となるディジタル・ワークス株式会社だ。現在笹原氏は、ディジタル・ワークスにおいてBIツールSum EAの開発責任者となっている。

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たった3人での再出発、じつは「楽しくてしょうがなかった」

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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