Intel SecurityとMcAfeeのビジョン
マカフィーは同日、個人向けセキュリティ製品の最新版として「マカフィー リブセーフ2015(McAfee LiveSafe 2015)」「マカフィー インターネットセキュリティ 2015(McAfee Internet Security 2015)」など、5製品を発表した。
LiveSafeは、PCやスマートフォンなど複数のデバイスを1つのアカウントで管理できるセキュリティ製品で、ウイルス対策のほか、スマートフォン上の顔認証や音声認証などに対応したオンラインストレージ機能などを備える。Internet Securityは、ウイルス対策にファイアウォール機能などを追加したWindows PC向けの統合セキュリティ製品で、「Intel Security」のロゴを冠した初めての製品となる。
説明会で挨拶に立ったコンシューマ事業統括取締役 専務執行役員の田中辰夫氏は、「LiveSafeは昨年5月の発売から売上を伸ばしている。本年度のコンシューマ事業2ケタ成長の牽引役になった。また、Internet Securityは、Intel Securiyの新しいロゴを5月に発表してから初めて展開する製品。2015年版は大きなチャレンジになる」と、最新版がIntel Securityブランドの展開でカギを握っていることを強調した。
続いて、来日した米マカフィーのチーフコンシューマ セキュリティ エバンジェリストのギャリー・デイビス(Gary J. Davis)氏が「Intel SecurityとMcAfeeのビジョン」と題して、インテルとの統合によるメリットや、近年のセキュリティ市場に関する同社の調査結果、次世代のセキュリティ アーキテクチャなどを解説した。
同氏は、まず、今日のセキュリティの課題について「モバイルを狙った攻撃」「IoT(Internet of Things)デバイスのハッキング」「プライバシーと個人情報の問題」などがあると指摘した。モバイルを狙った攻撃については、人気ゲームアプリ「Flappy Bird」を騙り、ユーザーの許可なく通話を行ったり、情報を不正送信したりするものなど、端末の増加数にあわせて、脅威も急増している状況にある。傾向としては、Zeusの亜種が国内金融機関を標的にしたり、LINEへの攻撃など、日本のユーザーをピンポイントで狙うものが増えているという。