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これからは「クラウド・インテグレーター」という存在が重要になる!

 セールスフォース・ドットコムの年次イベント「Dreamforce 2014」の会期中、何度も耳にしたのが「スピード」という言葉。そして、クラウド時代に求められる「ビジネスのスピード」を実現する新たなソリューションとして発表されたのが「Salesforce1 Lightning」だ。これ、セールスフォース・ドットコムの言うところによると「最速のモバイルアプリケーション構築ソリューション」とのことだ。

LightningとSkyVisualEditorは共存するもので競合するものではない

 ところで、Salesforce上でアプリケーション開発を素早く行うソリューションとしては、テラスカイが提供している「SkyVisualEditor」がすでにある。テラスカイは、クラウド環境でシステム・インテグレーションを行う「クラウド・インテグレーター」であり、SkyVisualEditorを活用しSalesforce上での数多くのアプリケーション開発実績がある。米国法人も設立しており、日本だけに止まらず幅広いビジネスを展開している。

 そんな同社は、先日セールスフォース・ドットコムから出資を受けたばかり。セールスフォース・ドットコムにとっては重要なパートナー企業だ。にもかかわらず、競合しそうなLightningの登場で、SkyVisualEditorの立場は、そしてテラスカイの立場はどうなってしまうのだろうか。

 テラスカイ 代表取締役社長 佐藤秀哉氏は次のように語る。

 「Lightningは従来Visualforce 2.0と呼んでいたAuraベースのフレームワークのようなものです。こういったものが新たに出てくることは予想の範囲でした。発表されたものは想像を超えるものではなかったのですが、Lightningの見せ方がうまかった。結果的に身を超える期待感を創出することにセールスフォース・ドットコムは成功したと思います」

 テラスカイ 代表取締役社長 佐藤秀哉氏
テラスカイ 代表取締役社長 佐藤秀哉氏

 Lightningは用意されたコンポーネントを利用しSalesforce1をプラットフォームに素早くアプリケーションを構築できる仕組みだ。

 「Lightningはコンポーネントを配置する仕組みです。Lightningで使うSalesforceの標準機能コンポーネントなりは用意されると思いますが、ユーザーが使いたいそれら以外のロジックを持った画面のコンポーネントは、結局は誰かがVisualforceで構築し用意しなければなりません。それはいったい誰がどうやって作るのでしょう。じつはそこは、SkyVisualEditorが得意としているところです」(佐藤氏)

 つまり、LightningとSkyVisualEditorは、競合するものではなく共存するものだということ。SkyVisualEditorで作ったコンポーネントを、Lightningを使って容易に配置し、アプリケーションを素早く構築するという使い方になるという。

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Lightningがレスポンシブルデザインのための手間を取り除いてくれた

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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