Software Defined Application Serviceというコンセプトに共感
古舘氏は直近10年はRedHat、Microsoftとソフトウェアの世界にいた。AzureやOpenStackのビジネスを日本で立ち上げるといったことに関わり、クラウドのインフラ部分に携わった。その前のIBM時代はSIとして顧客のアプリケーション構築に関わった。それらの経験から、ITの世界ではアプリケーションとインフラが別々に準備され運用されている問題があると感じる。
一方で、データセンターの世界ではSoftware-Definedでコモディティ化が進んでいる。ネットワークのハードウェアも標準化が進んでおり、それらを利用していると顧客のデータセンターの差別化も難しい。対してF5では「Software Defined Application Service」という、アプリケーションを起点にインフラをデザインするコンセプトを打ち出している。これは利用するアプリケーションごとに最適なリソースをデザインしていくもの。アプリケーション視点からの次世代インフラ作りだ。
「アプリケーション視点がもっとも重要だと思いました。つまりインフラがコモディティ化する中、ネットワークのL4から7のレイヤーが重要となります。そこをF5でやるのは、やりがいがあるなと感じました」(古舘氏)
ネットワークのL4から7のところは、ソフトウェアのレイヤーとして海外では認識されている。しかし日本ではまだそういった認識は少ない。結果的にインフラとアプリケーションは別々に進むことに。これでは変化にも柔軟に対応できないし、管理の手間もかかる。そららの課題に対し顧客のアプリケーション視点からインフラを作るソリューションがF5にはある。なのでこの会社を選んだのだという。