SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine Day Special

2024年10月16日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

まるわかり!次世代ストレージの全貌

ストレージ活用のトレンドと今後のユーザー動向/DB Online×ITR シニア・アナリスト生熊清司


 クラウドストレージやストレージ仮想化、フラッシュストレージなど、ビッグデータ活用の追い風を受け、ストレージの新たな技術に注目が集まっている。ユーザー企業はストレージを含むデータ活用基盤についてどのような課題を抱えているのか。また、今後の新たな技術の採用をどのように考えているのか。ストレージ活用のトレンドと今後のユーザー動向について、ITRのリサーチ・ディレクター/シニア・アナリストである生熊清司氏に話を訊いた。

ファイルサーバーの容量不足が直近の課題に

cap
ITR シニア・アナリスト 生熊清司氏

 多くの企業が、大量に発生するデータをなんらかの形で活用したいと考えている――IT戦略コンサルティングと各種リサーチを行っているITRが、2014年6月に行ったアンケート調査(*)によると、「データの戦略的な活用が最重要事項である」と答えた企業は24.8%、「重要事項の1つである」と答えた企業も50.4%いた。つまり、全体の75%ほどの企業がデータ活用を重要視していることがわかる。

 * 【調査概要】
  •  調査名:企業におけるデータ活用のためのインフラ調査
  •  実施期間:2014年5月30日~6月2日
  •  調査方法:ITRの独自パネルを対象としたインターネット調査
  •  調査対象:従業員数1,000人以上の国内企業に勤務し、自社のIT施策に対する意思決定者または意思決定関与者
  •  有効回答数:226件
cap
データ戦略的活用の重要性(出典:ITR User View 2014年6月調査)

 活用の前提として、まず大量に発生するデータを効率的に管理しなければならないわけだが、データ管理においては、どのような課題があるのだろうか?

生熊:「まずは、情報漏洩やセキュリティへの対策です。さらにはコンプライアンスについても課題意識は高い。次に多いのが、データ量増加への対応。これはもちろんビッグデータ活用基盤をどう整えるのかという問題もありますが、現状で多いのは、いわゆるファイルサーバーのデータ増加にどう対処するかという問題です」

cap
データ管理に関する課題(出典:ITR User View 2014年6月調査)

 Office 365やGmailなどは、添付ファイルサイズの上限が大きい。そのため社員はすぐに大きなサイズの添付ファイルをやり取りしてしまう。ビジネスITの領域にもコンシューマライゼーションの波が来ており、画像や映像など大きなサイズのファイルをやり取りしたいというニーズは高まっている。にもかかわらず、企業が用意するファイルサーバーの容量は、相変わらず小さく、1人当たりの割り当ても少ない。

 さらに、セキュリティやコンプライアンスの面からSDカードなど外部メディアの使用も多くの企業では禁止されている。その上で情報共有を円滑に行い、業務をスムースに遂行しなければならない。これにはNASなどのネットワークストレージを有効に活用するなどして、各社すでに何らか取り組みをしてはいるようだ。

次のページ
クラウドストレージ利用の課題はセキュリティとレイテンシー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
まるわかり!次世代ストレージの全貌連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/7457 2015/12/15 19:15

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング