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EnterpriseZine Day 2022

2022年6月28日(火)13:10

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IT屋全力反省会

IT屋はバズワードを使ってはいけない……のか? 


 「すべてのIT屋は全力で反省しろ」-このメッセージが各所でさまざまな反応を起こしたノーチラステクノロジーズの神林さん。IT屋は何を反省しなければならないのか。そもそもIT屋とは。穏やかで明晰かつ柔軟なIT屋さんであるワークスアプリケーションズの井上誠一郎さんも交え、二人のエンタープライズIT屋さんが全力で反省していきます。

論理的に筋が通っていないと倫理的に間違う

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ITは本当に世の中の役に立っているのか?そもそもITなんていらないのではないか?……といった本質的な問いを胸に秘めながらも、第一線で活躍する二人のIT屋が、バズワードについて、Slerの幸せについて、データベースについて、クラウドについて、エンジニアのキャリアパスについておおいに反省したりしなかったり……エンタープライズITの現場の実情が立ち上る生々しい対話です。

 
Webでは読めない、神林飛志さん、井上誠一郎さんによる渾身のオリジナルまえがき、あとがき付き!


ぜひご反省ください!

 ノーチラステクノロジーズ 神林飛志さん
ノーチラステクノロジーズ 神林飛志さん

編集部:今回はこの対談をはじめるきっかけとなった神林さんの警鐘、警鐘というかですね、ご自身が活動されている場所でもあるエンタープライズITの世界に対する問題提起についてもう少し掘り下げていっていただこうということで、まずは、バズワードを取り上げようと思います。バズワード、メディアなどではどうしても盛り上げるフックとしてつい使ってしまうわけですが、IT屋はそれではいけない、というのが神林さんの問題提起でもあります。

神林:たとえば、ビッグデータ。ビッグデータっていう英語自体がそもそも英語としておかしかった。ただ、わかりやすかったので、さんざんアピールしたわけですよ。IT業界を中心にして。これからビッグデータだって。

井上:僕はこの対談では、突っ込み役としてあえていろいろ、反論というか対立していこうと思うんですけど(笑)、神林さんが言っているのは、アピールが悪いっていう話ですか?

神林:いや、正しくなかった。言葉と内容が。データはビッグじゃなかったですよね。にもかかわらずビッグデータっていう言い方をしたのがよくなかった。正しくないほうが、バズワードとしてヒットするっていうことがあるんですよ。ビッグデータなんか典型的ですよね。全然データも大きくなくて、そのことにだんだんユーザーさんも気づいてきて「データ、でかくないじゃん」って話になると、コンサルとかそれで食っている人は困るんで、「3つのV」とか「5つのV」とか「分析することがビッグデータだ」とか言い出して、え、おかしくない?もともとやってたじゃんそれって話で。

井上:論理的に変であるっていうことと、それが倫理的というか、つまり、やっていい悪いっていうのがあるじゃないですか。いまは、やっていい悪い、という話をしていますか?

神林:やっていい悪いの話をしています。論理的に筋が通っていないことをむりやり飛ばすと、倫理的におかしくなるっていうのは、必ずあると思っているので、そこでどう立ち止まれるかどうかだとは思っているんです。それを正当化し始めるとだんだんおかしくなってくる。論理的におかしいんだけど、俺はこっちで行くから、みたいな話になってきて、僕が言いたいのは極論的には人殺しを始めるよ、と言っているんですよね。

編集部:おお……

井上:それは、被害を受けるのは誰なんですか?

神林:何も知らない第三者だと思います。だからよろしくない。やっているひとたちは自分の商売でやっているからいいんですけど、それに関係ない人を巻き込むなっていう話があって、そこらへんですよね。

井上:騙されている側が悪いっていう考えもありますよね

神林:そういう発想もありますよ。確かに騙されるほうも悪いんですけども、やっぱり騙したほうが悪いですよ。少なくとも自分の中での倫理的なものはどういう判断しているんですかっていうのがあって、そいつがはっきりしてればいいんです。俺は悪者で、人をだますのが商売で、プロとして人を騙しているということを公言して騙しにかかるならそれはOK。

井上:なるほどね。まあ、それはそれでそういう生き方もあって(笑)、でも、価値あるものは提供しているけども、一種のマーケティング部のために、バズワードを使うということもあるかなと思っていて。

神林:そこをどう考えるかですよね。やっぱりやりすぎだと思います。IT業界。

井上:ITが多いですか?ITだけじゃないかもしれないじゃないですか。

ワークスアプリケーションズ 井上誠一郎さん
ワークスアプリケーションズ 井上誠一郎さん

神林:ええとですね、たとえばでも僕、食品、食い物を売ってましたけども、それって人が死ぬんですよ。アレルゲン、体にいいですっていうのとあんまり変わらない。いや、8割ぐらいは問題がなくて2割しか効かないんだけどっていうものは世の中いくらでもあって、それを過剰にやると世の中どうなるかっていうと、あんまりよろしいことにはならないし、それが原因で病気になる人も絶対いるわけで、だから食い物に関してはノーです、それは人が死ぬので……

井上:だから、規制もあるし。

神林:規制もあるし、当然倫理的な問題もあるし、だから、中に何か入ったくらいで大騒ぎじゃないですか。それはそうなんですよ。非常にクリティカルなことがある。で、ITはたぶん、そんなことを考えていないんですよ。クリティカルにならないから。クリティカルにならないってことは業界としていらねえのか、っていう考え方もあるし……

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AIはどうだ、IoTはどうだ

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