SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

Security Online Day 2022

2022年9月16日(金)10:00~17:10

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

週刊DBオンライン 谷川耕一

SaaSのSalesforceとIaaSのAWSがPaaSを仲立ちに手を結ぶ

 ここ最近で業界を大いに騒がせたのは、Twitterの買収報道だろう。買収価格は2兆円とも言われ、買い手としてはグーグルの持ち株会社アルファベットやウォルト・ディズニー、アップルなどの名前が挙がっていた。とはいえ、彼らは次々と買収から手を引いたとの報道が。その後も最後まで残っていたのが、SaaSのトップベンダーSalesforce.comだった。SalesforceがTwitterを取り込むとどんなシナジーが発生するのか。個人的にはメリットよりも、Twitterという莫大なユーザーを抱えるソーシャルネットワークの仕組みを運用する苦労のほうが多そうだなと思っていた。まあ結局のところSalesforceも買収からは手を引き、Twitterの株価は急激に下がってしまうという事態に。

AWSベースのPaaSであるHerokuを軸に国内で新たな協業体制を構築

 さら国内を見てみると、Twitterの買収ほどインパクトはないものの、先週あったAmazon Web Services(AWS)とSalesforceの提携の話題はなかなか興味深い発表だった。すでに米国では、SalesforceがクラウドサービスのインフラでAWSを活用するとの協業発表を行っている。今回の提携はそういった本社の動きを受け、日本独自の取り組みとして行われるものだ。

 「ビッグデータやデバイスからの情報を扱うところはAWSで、フロントのアプリケーションの部分をSalesforceで、そして開発はAWSベースのHerokuでというのが、今回の協業で実現する構成の基本的な形です」と説明するのは、セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアディレクターの御代茂樹氏だ。

セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 プロダクトマーケティング シニアディレクター 御代茂樹氏
セールスフォース・ドットコム
マーケティング本部 プロダクトマーケティング
シニアディレクター 御代茂樹氏

 これまでは、ばらばらに双方のクラウドを顧客に提供してきた。一方を利用する顧客がもう一方のサービスを合わせて利用すればさらに便利になる。そういう状況があったとしても、双方を組み合わせた提案をするには至っていなかったのだ。それを協力してやっていこうというのが、今回提携を行うきっかけの1つとなっている。

セールスフォース・ドットコム 常務執行役員 アライアンス本部 本部長 手島主税氏

セールスフォース・ドットコム
常務執行役員 アライアンス本部
本部長 手島主税氏

 「クラウド上で業務アプリケーションからIoTに至る仕組み全体を設計できるようなパートナーを紹介して欲しいとの顧客ニーズがある。AWSと一緒にやるのは、今回が初めての取り組みです。今はスピードが求められています。いち早く顧客のニーズに対応するには、我々自身が変わる必要あると考えました」と語るのは、セールスフォース・ドットコム 常務執行役員 アライアンス本部 本部長の手島主税氏。

 AWSのパートナー アライアンス本部 本部長 今野芳弘氏も、「ここ最近はエンタープライズ企業の引き合い、IoTを実現したいとのニーズが増えている」と言う。そういった中で、それらを担えるパートナーが重要だと指摘。AWSではパートナーのエコシステムを重要視しており、それが充実していることが同社の強味だ。このパートナーからの提案力を強化するために、今回Salesforceと協業する。

AWSのパートナー アライアンス本部 本部長 今野芳弘氏

AWS パートナー アライアンス本部
本部長 今野芳弘氏

 今回の協業でまず強化するのは、エンジニアとの接点のところだ。そして、両社のパートナーを取り込むエコシステムの拡大にも取り組む。さらには双方が関わるPaaSの拡大もある。これらを実現するために4つの具体策を示した。1つ目が、リファレンスアーキテクチャを開発するための、両社エンジニアによるクラウドデザインセンター(CDC)の設置だ。2つ目が両者のクラウドサービスを活用するベストプラクティスを両社のパートナーエコシステムに展開すること。3つ目はAWSをベースとしているSalesforceのPaaSであるHerokuを軸とした営業協力。そして4つ目が、これらを促進するための協働マーケティング施策の実施だ。

 Salesforceでは、Herokuだけでなく最近もっとも力を入れているAI機能のEinsteinについても、AWSを使って動かしている。こういった協業の発表以外の部分でも、すでにAWSを活用する動きがSalesforceでは順次始まっているというわけだ。

次のページ
SalesforceとAWSのパートナー文化の違いを吸収できるか

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
週刊DBオンライン 谷川耕一連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/8602 2016/10/21 06:00

Job Board

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2022年9月16日(金)10:00~17:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング