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Microsoft SQL Server 2019は「SQL Server Big Data Cluster」でデータ分析基盤を目指す


 マイクロソフトが2018年9月に米国で開催した「Microsoft Ignite 2018」にて、リレーショナルデータベースの次期版となる「SQL Server 2019」を発表した。現在はCTP 2.0(評価版)。2018年11月に東京で開催された「Microsoft Tech Summit 2018」では「SQL Server 2019」の詳細が紹介された。データ分析基盤に関する機能強化をピックアップする。

データ仮想化を実現するデータ分析基盤「SQL Server Big Data Cluster」

 「SQL Server 2019はデータを最大限活用するためのデータ分析基盤を提供します」  

 講演冒頭、日本マイクロソフト株式会社 サービス事業本部 シニア プレミア フィールドエンジニア 平山理氏はこのように宣言した。目玉となるのはデータ分析基盤のための機能拡張がある。ほかにも多様なプラットフォームへの対応、運用管理機能やセキュリティの強化も見られる。

日本マイクロソフト株式会社 サービス事業本部
シニア プレミア フィールドエンジニア 平山 理 氏

 キーワードとなるのは「データ仮想化」。データ分析しようとすると、データをほうぼうから収集する必要がある。1ヶ所のデータソースだけでは情報が足りないからだ。複数の業務システムやデータベースからデータを集めるとなると、データの移動や変換の必要性に直面する。収集や変換の負荷が処理のコストを高め、データの新鮮味を下げてしまうこともある。  

 データがあたかもSQL Server内にあるかのように、透過的に扱えると理想的だ。それを表す概念が「データ仮想化」。実際には外部データソースにアクセスするためのコネクターで実現する。SQL Server 2016以降にはPolyBaseという機能があり、SQL ServerインスタンスからHadoop(HDFS)やAzure BLOB Storageにアクセスできていた。イメージとしてはSQL Serverから外部データソースに伸びる「手」だ。  

 SQL Server 2019ではPolyBaseの「手」が増える。これまでのHadoopとAzure BLOB Storageに加えて、Oracle DatabaseやTaradataのRDBMS、MongoDBやCosmosDBのNoSQL、そしてIBM Db2やSAP HANA(ODBC)もPolyBaseを用いて接続できるようになる。  

 またデータ分析基盤の象徴となるのが「SQL Server Big Data Cluster」だ。これは単体の機能ではなく、SQL Server 2019で実現するデータ分析基盤の全体像ととらえていいだろう。

SQL Server Big Data Clusterレイアウト
出所:Microsoft Ignite 2018 「SQL server 2019 big data clusters - deep dive session」より
[画像クリックで拡大表示]

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統一されたプラットフォーム上でエンドツーエンドの分析を実現

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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