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Googleキーマンが語るクラウド新時代のエンタープライズ戦略とは?

2010/04/01 07:00

Googleは、革新的なサービスを自社開発するだけでなく、有望な企業を多数買収し、様々な分野にそのビジネスを展開している。Googleはクラウド時代において、エンタープライズビジネスを事業の新しい柱とすべく、Postiniを買収し、そのビジネスを拡大している。その製品、ビジネス戦略について、Googleのエンタープライズ部門で、エンタープライズ プロダクトのマーケティングを担当する藤井彰人氏に聞いた。

クラウドとエンタープライズはGoogleの新しい柱

― Google というと、一般的には、検索、YouTube、Gmail といったコンシューマ向けのサービスがメインで、エンタープライズ向けのサービスやソリューションを展開しているイメージが少ないと思います。実際のところはどうなのでしょうか。

グーグル株式会社 エンタープライズ プロダクト 
マーケティング マネージャ 藤井彰人氏
グーグル株式会社 エンタープライズ プロダクト マーケティング マネージャ 藤井彰人氏

 確かに認知度の高いサービスはコンシューマ利用が目立つものが多いですが、Googleのサービス自体はじつに多様であり、なかなかきれいに整理することができません。

 その中でエンタープライズ部門の事業は、これらの多様なコンシューマ向け製品をベースに、企業向けに製品、サービスを提供するビジネスを7年前から展開しています。Google自体は成長を続けている企業ですが、エンタープライズ部門はGoogle 内でも成長率の高い部門のひとつでもあります。

 実際、2008 年10 月にGoogle Apps を利用する企業が100万社だったものが、1年後の2009年10月には200万社に倍増しています。そして、我々のエンタープライズビジネスは、Googleのインフラ上で展開されるため、特定の企業規模や業界にとらわれないという利点があります。

 Google Appsのユーザーは、数人のスタートアップ企業からアカウント数で数万を超える大企業まで広がっています。例えば、海外ではJohnsonDiversey や、Salesforce.comのような企業、国内ではユニチャーム、ガリバーインターナショナル、東急ハンズ、日本財団、コープさっぽろ、日本大学など、まさに規模も業態も多様です。Google Appsは、クラウドから提供されるサービスですから、ユーザー企業の規模の大小を問いません。

―Google全体に対して、エンタープライズ部門の規模や売上に占める割合はどれくらいになるのでしょうか。

 2009年にガートナーのシンポジウムで、米国GoogleのCEOであるエリック・シュミットが講演を行ったときも同様な質問をされていましたが、この質問への回答は、売上、利益、投資額など基準をどこに置くかで変わってくるものなので、正確なお答えができません。 

 しかし、そのときにエリック・シュミットが述べていたように、Google は、AdSense、AdWords といった現在収益の柱といわれている広告事業以外に、クラウドを今後のビジネスの柱にしようとしています。例えば、企業向けにメールセキュリティとアーカイブをSaaS形式で提供していたPostini社を買収していますが、この買収金額は6億2500万ドルというGoogle において3 番目に大きい買収金額です。

 Google が真剣にエンタープライズビジネスに取り組んでいることをご理解いただけるのではないでしょうか。ちなみに、1番目はYouTube であり、2番目はDoubleClickです。

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