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ビジネスクリティカルな業務システムはこうやって仮想化せよ!事例と最新技術で紐解く仮想化対応


クラウドは次の段階へ「Software-Defined Data Center」

 実際に仮想化を導入していくにあたり、具体的な製品やソリューションとなるものをEMCとVMwareが紹介した。EMCジャパン株式会社からは執行役員 システムズ・エンジニアリング本部長 飯塚 力哉氏が登壇し、EMCも自社内で基幹システムの仮想化を達成し、現在は約9割が仮想化へと移行したところ。内部テストではパフォーマンスは10倍増加、60~90%の生産性向上、4年で700万ドルの節約が達成できたという。

EMCジャパン株式会社 執行役員
システムズ・エンジニアリング本部長 飯塚 力哉氏
 EMCジャパン株式会社 執行役員 システムズ・エンジニアリング本部長 飯塚 力哉氏

 飯塚氏は「これからはデータが重力の新しい中心となります」と述べた。これまでシステムはアプリケーションが支配してきたが、今後はデータが中心となる。現在はデータ量は爆発的に増加しており、データ中心となるクラウドを促進する技術進化が始まったところだという。

 データは爆発的に増加しているにもかかわらず、CPUなどに比べたらディスク性能はあまり変化していないことを考えると、フラッシュも活用しながらストレージシステムを設計することがポイントだ。更新頻度が高い部分にはIOPS単価で最良となるSSD、更新頻度がそう高くなくデータ量が多い部分には保存するGB単価が最安となる大容量低回転HDD(NL-SAS)が向いている。この最適化を自動的するのがEMCのFAST(Fully Automated Storage Tiering)と呼ばれるストレージ階層化技術だ。

 ロケーションフリーな環境の実現には異機種間仮想ストレージを実現するVPLEXがある。将来的にはVMwareのvVolsと連携し国をまたぐような長距離間でvMotionが可能になるという。こちらは「近々発表」とのこと。そのほか、EMC運用管理製品のラインナップなどを紹介した。

スライド:EMC運用管理製品のラインナップ

 EMCとしては「Software-Defined Data Center」と呼ぶ構想を抱いている。これはサーバー、ストレージ、ネットワーク、セキュリティを全てソフトウェアで定義し、有機的につながるようなデータセンターだ。飯塚氏は「クラウドは次の段階へ」と宣言した。

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仮想化におけるサポートやライセンスはこう考えよう

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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